河北潟湖沼研究所が農家と取り組む河北潟の水辺・田んぼの生物多様性を保全するお米
吉本さんは、金沢市二日市町の田んぼで、「カルテック農法」による米作りに取り組んでいます。これに加えて2014年からは「生きもの元気米」の取り組みに参加することになりました。農業が合理化していく中で、自分なりの米作りを模索してきた吉本さんにお話をうかがいました。
生産者:吉本 豊さん
生きもの元気米生産地:金沢市二日市町
田んぼを始めたのは終戦当時にさかのぼります。当時はコンバイン等の農業機器はありませんから、種籾を発芽させ、田植えを行い肥料を与え、草刈り、稲刈り、全てが手作業でした。田んぼにはそれだけの手間と時間をかけることが出来た時代でした。近年では農業は限りなく機械化され、作業は楽になりました。
農業が機械化されて、合理化されることで農家の個性が失われていきました。そんな中で「いいお米作りをしたい」と考えるようになり、今から20年前にカルテック農法による米づくりを始めました。作り始めた当初はカルッテク米は買い取ってもらえず、自家用として食べるのみでしたが、最近はその味の評判を聞いて、毎年買い求めに来られる方もいます。
今年から始まった「生きもの元気米」の取り組みは、畦の除草剤を使わない、ネオニコチノイド系農薬の殺虫剤を空中散布しない、といったことから、環境に配慮したいい米作りです。昔は田んぼにオタマジャクシやマルタニシがひしめくほどいて、とくにマルタニシは食べても美味しいものでした。今ではオタマジャクシはわずかとなり、マルタニシは姿を消してしまいました。かつての思いから「生きもの元気米」への期待は大きく、ぜひ、そのような現実を知って「生きもの元気米」を食べてみてほしいと思っています。
吉本さんの田んぼと生きもの情報はこちら!
吉本さんからのメッセージ
田んぼに手間と時間をかけられた時代
田んぼを始めたのは終戦当時にさかのぼります。当時はコンバイン等の農業機器はありませんから、種籾を発芽させ、田植えを行い肥料を与え、草刈り、稲刈り、全てが手作業でした。田んぼにはそれだけの手間と時間をかけることが出来た時代でした。近年では農業は限りなく機械化され、作業は楽になりました。
いい米づくりをしたい
農業が機械化されて、合理化されることで農家の個性が失われていきました。そんな中で「いいお米作りをしたい」と考えるようになり、今から20年前にカルテック農法による米づくりを始めました。作り始めた当初はカルッテク米は買い取ってもらえず、自家用として食べるのみでしたが、最近はその味の評判を聞いて、毎年買い求めに来られる方もいます。
昔のように生きものがたくさんいる田んぼを
今年から始まった「生きもの元気米」の取り組みは、畦の除草剤を使わない、ネオニコチノイド系農薬の殺虫剤を空中散布しない、といったことから、環境に配慮したいい米作りです。昔は田んぼにオタマジャクシやマルタニシがひしめくほどいて、とくにマルタニシは食べても美味しいものでした。今ではオタマジャクシはわずかとなり、マルタニシは姿を消してしまいました。かつての思いから「生きもの元気米」への期待は大きく、ぜひ、そのような現実を知って「生きもの元気米」を食べてみてほしいと思っています。
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