1998年

日付 実験池の状態 植 物 動 物
4.2 ビオトープ池を手彫りで造成を始めるが、2.5m幅まで掘り進めたところで断念する。    
4.21 池の造成開始。ショベルカーにより素堀をおこなった。    
5.9 河北潟の農業用水から導水を始める。池底表面が安定していないために、泥質が混ざり水は濁っている。    
5.16 植栽を開始(河北潟産の植物27種を6/21までに植裁する)。 植栽種:エビモ、ミズアオイ(種子)、マコモ、クサヨシ、ミクリ(種子、株)、ガマ、ヒメガマ、マツモ、アサザ、シロネ  
5.18 糸状藻類が発生し始める   ホソミイトトンボ成虫、ヒメアメンホ成虫
5.28 植栽  植栽種:トチカガミ、ヒメコウホネ  
5.30 水質は澄んできている。透明度は50cm以上あるものと思われる。SSの低下、糸状藻類が池の岸部全体を被う(水深30cmまでの被度70%、水底を被い水面を被うことはない) ミズアオイ発芽、アサザ葉を展開、ミクリ、クサヨシ花芽 メダカ(稚魚)、ヒメアメンボ、ゲンゴロウ科幼虫、ゴマフガムシ、ヒメゲンゴロウ、コミズムシ属sp.
6.4 植栽、水の表面に油膜あり 植栽種:ショウブ、フトイ、サンカクイ、オモダカ、ヘラオモダカ、アギナシ、カンガレイ、マツバイ、タガラシ、カズノコグサ ケンミジンコ類の発生顕著
6.9 水質安定し、目視では比較的透明で2m程度の透明度があるものと思われる。糸状藻類は減少、岸縁の被度は10%程度、一部が浮上している(水面の被度は岸寄りで5%) ヒメコウホネ開花、ミズアオイ葉を展開 ケンミジンコ類減少、メダカ、ホソミイトトンボ、アカネ類sp.ユスリカ類棲管のみ多数確認
6.21 植栽 植栽種:テキリスゲ、サンカクイ、ヒメガマ、ミゾカクシ、コケオトギリ、イグサ、セキショウモ、ジュンサイ、 オオミズゾウムシ、ヒメアメンボ、ミズムシ科幼体、チビゲンゴロウ、ユスリカ科sp.
7.1 水質がかなり悪化、流入口付近で油膜が浮かぶ。透明度は30cm程度、藻類(糸状藻類)岸縁では被度80%で底面を被う 植物の生育はおおむね順調  
7.3 糸状藻類被度80%で岸縁を被う、水底にあったものが浮かんで水面を被う。水色は土色から茶色で20-30cmの透明度   シオカラトンボ産卵、ホソミイトトンボ
7.7 水質は相変わらず悪いが、藻類は少なくなってきている、藻類の腐敗がみられる。      
7.16 藻類(糸状藻類)は完全に姿を消した。水質は悪く濁りが目立つ。透明度は20cm程度 オモダカ、シロネ開花、クサヨシ、フトイ出穂、ヘラオモダカ蕾 サギ類の足跡を確認、ミズアオイ、ヘラオモダカの食害(昆虫)顕著。チビゲンゴロウ多数確認、メダカ稚魚少数
8.9 透明度50cm程度。 沈水生の植物はほとんど成長していないが、その他の植物の成長は順調。アサザの食害が目立つが、順調に生育し、水面のほぼ50%を被う。トチカガミはほとんど成長しない。ジュンサイは消滅寸前。  
9.6 水質良好 アサザの葉は食害に遭いほとんど残ってない。ヒメコウホネもほとんどの抽生葉で顕著な食害。
ミズアオイ開花。ヨシの浅い場所への侵入確認。
初めてカエルの生息を確認。種は不明。アジアイトトンボ成体、ショウジョウトンボ成体。訪花性昆虫数種。
10.4 水質は多少濁りがみられるものの、比較的良好。 アサザは食害された葉にかわりあたらしい葉が展開、ミズアオイは枯れだしている。マツモが顕著に繁茂している。トチカガミはみられなくなった。ジュンサイは消失寸前 ウシガエルの幼体2匹以上が確認された。

 

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