2002年7月11日の様子



 草が鬱そうとしげり、ビオトープ池は閉鎖的な空間となっています。

 ビオトープ池には現在、アサザやマツモ、コウホネなどの水生植物は見られず、ヒメガマやフトイなど背の高い抽水の水生植物しか生育しておりません。大半がヨシで覆われています。また、ウシガエル、アメリカザリガニが生息しており、水生生物が少ない単調な水辺空間となっています。

 河北潟で絶滅寸前のトチカガミを6月上旬に、周辺から隔離した状態でビオトープ池にいれましたが、生育不良で約1ヶ月後には消失してしまいました。
 
 いま、ビオトープ池には月に1回程度の観察をしていますが、1ヶ月もたつと道が草で覆われて通れなくなります。歩道から50cmほどの範囲は5月から草刈りを実施しています。
 草を刈ったところには、たいていセイタカアワダチソウが生えますが、エノコログサやアキノノゲシ、トウバナ、ガガイモ、オオバコなどもみられます。
 草を刈った後には勢力の強い帰化植物やヨシなどが生えてくる傾向が強いですが、ほかの草丈の低いエノコログサやトウバナ、オオバコなどが定着できている場所もあります。枯れ草が堆積するなどで地面があまり露出していないところにはセイタカアワダチソウやメマツヨイグサ、ヒメムカシヨモギなどの帰化生物やヨシが必ず生育しているように思えます。

 


 

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