河北潟の魚類リスト

表1 河北潟の魚類相の変遷(高橋,1997aによる)

魚 種
1910年頃(1
1950年頃(2
1962年頃(3
1970〜81年(4
1991〜94年(5
ウナギ
   ○    ○    ○    ○  
ヤマメ(サクラマス)
   ○(!)        ○  
イワナ
   ○        ○  
サケ
   ○    ○      ○  
ニジマス
         ○  
シラウオ
   ○    ○    ○    ○  
アユ
   ○    ○    ○    ○  
ワカサギ
   ○    ○(&)     ○    ○    ○
ウグイ
   ○    ○      ○    ○
アブラハヤ
         ○  
ハス
         ○    ○
オイカワ
         ○    ○
カマツカ
         ○  
タモロコ
   ○(#)        ○    ○
モツゴ
         ○    ○
コイ
   ○    ○    ○    ○    ○
ギンブナ
   ?(##)    ?(##)    ?(##)    ○    ○
キンブナ
   ?(##)    ?(##)    ?(##)    
ゲンゴロウブナ
   ?(##)    ?(##)    ?(##)    ○    ○
ヤリタナゴ
         ○  
イチモンジタナゴ
         ○    ○
タイリクバラタナゴ
         ○    ○
ドジョウ
   ○        ○  
ナマズ
   ○    ○    ○    ○    ○
サヨリ
   ○      ○    
クリメサヨリ
       ○    
ダツ
   ○        
コハダ
   ○(&&)        
サッパ
       ○    
コノシロ
   ○      ○    
メダカ
   ○        ○    ○
イトヨ
         ○    ○
カジカ
   ○(*)      ○(*)    
カマキリ
         ○  
スズキ
   ○    ○(%)    ○    ○    ○
シマイサキ
   ○      ○    ○  
クロダイ
   ○        ○  
コショウダイ
   ○        
ヒイラギ
       ○    
ボラ
   ○    ○    ○    ○  
メナダ
   ○          ○
シロウオ
         ○  
チチブ
       ○    ○  
ヌマチチブ
           ○
ヨシノボリ類
   ○($)    ○(%%)    ○    ○  
トウヨシノボリ
           ○
マハゼ
   ○(**)    ○($$)    ○    ○    ○
ウキゴリ
         ○    ○
シマウキゴリ
           ○
シンジコハゼ
         ○    ○
ゴクラクハゼ
         ○  
ドンコ
         ○  
タカノハガレイ
   ○        
カムルチー
       ○    ○    ○
ブラックバス
           ○
ブルーギル
           ○
カワヤツメ
   ○(!!)        

偶来したと考えられる種は除いた。
1)石川県水産試験場(1912)、2)内灘町教育委員会(1989)、3)小林・鍛冶(1962)、4)平井・角田(1983)、5)石川県淡水魚類研究会(1996)から引用
(*)カマキリの間違いの可能性あり (**)文献にはハゼと記されている (#)文献にはモロコと記されている (##)文献にはフナと記されている (!)文献にはマスと記されている (!!)文献にはヤツメウナギと記されている ($)文献にはオオバゴリ、キジゴリ、クロゴリと記されている ($$)文献にはカワギスと記されている (%)文献にはハネと記されている (%%)文献中にはゴリと記されている (&)文献中にはアマサギと記されている (&&)サッパの可能性あり

 

表2 河北潟内灘大橋下で採集された魚類(9−10月)の経年変化(高橋,1997bより)

魚  種
90年
91年
92年
93年
94年
95年
タモロコ
+++
++
++
     
ギンブナ
+++
+++
++
++
++
+++
モツゴ
     
+
 
+++
イチモンジタナゴ
+++
++
 
+
   
タイリクバラタナゴ
++++
++++
+++
++
++
+++
ブルーギル
       
+
+++

採集はかご罠による。 +:稀 ++:少ない +++:多い ++++:大変多い

(高橋 1996)から引用

 

現在の河北潟の魚類相の特徴

干拓前と比べると現在の河北潟の魚類相は大きく変化しています。干拓事業により汽水魚類は激減しました。一方、近年導入されたと考えられる外来魚の増加は著しいものがあります。現在のところ水質の変化や外来魚の導入の影響等により、魚類相は不安定な状態にあると考えられます。

干拓前から

生息し続けている種

絶滅あるいは生息数が

激減した種

最近になってから

定着した種

ウグイ

タモロコ

コイ

ギンブナ

ナマズ

メダカ

ヨシノボリ類

ウキゴリなど

ウナギ

シロウオ

スズキ

ワカサギ

サヨリ

ダツ

コノシロ

イトヨなど

ゲンゴロウブナ

カムルチー

ハス

オイカワ

イチモンジタナゴ

タイリクバラタナゴ

ブラックバス

ブルーギルなど

 

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