河北潟周辺で確認された両生類・爬虫類

 私たちのこれまでの調査で、ニホンアマガエル、アズマヒキガエル、ニホンアカガエル、トノサマガエル、ウシガエル、シュレーゲルアオガエルの6種の両生類が確認されています。種の分布には特徴があり、ニホンアマガエル、トノサマガエルはほぼ全域に分布しているのに対して、ニホンアカガエル、シュレーゲルアオガエルはかつての潟(現在の干拓地)と砂丘に挟まれた場所に拡がる水田地帯には分布していませんでした。この水田の多くは干拓事業の際に湖岸を仕切ってつくられたもので、もともとは湖底であった場所で、砂丘側とは陸続きですが、東の湖岸側は、潟の残存水面である承水路と干拓地に繋がっています。
 干拓地は東西の承水路および残存水面(調整池)によって区切られるため、両生類にとっては半閉鎖的な場所となっています。ここではこれまでに確認されている全種が見られましたが、分布は局所的でした。ウシガエルは全域に見られましたが、大きな水路に沿って分布している傾向がありました。
 一方これまでに確認された爬虫類は、ニホンカナヘビ、シマヘビ、アオダイショウ、クサガメ、ミシシッピーアカミミガメ、スッポンです。そのほか、イシガメの生息情報がありましたが、まだ確認はできていません。

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