3地点の外来植物を除去−平成17年度いきづく湖沼ふれあいモデル事業in河北潟−

 河北潟湖沼研究所は環境省の委託を受けて、河北潟の水質浄化と水生植物の保全プロジェクトを実施しています。具体的には外来植物と枯死した水草の除去作業をおこなうものですが、第1回は10月15日と16日におこないました。
 15日はあいにくの雨空でしたが、16名の方にお集まりいただき、河北潟に10年前に侵入し現在では本湖水面を除く水辺の至る所で巨大な群落をつくっている外来植物「チクゴスズメノヒエ」の除去を中心に作業をおこないました。
 河北潟の在来種で、今では希少な存在となってしまった「アサザ」、「トチカガミ」、「ミクリ」の残された群落の中にもチクゴスズメノヒエは侵入してきています。今回は、それらの希少植物の群落に絡みつくように繁茂しだしたチクゴスズメノヒエの除去を、3箇所で実施しました。
 また、水質の汚濁の進んでいる中央幹線排水路では、秋を迎え枯死しだしたヒシの群落を一部除去しました。

 

 
チクゴスズメノヒエの繁茂の様子(西部承水路)。水路右手の緑のじゅうたんがチクゴスズメノヒエの群落。もともとここに生育していたアサザは見られなくなった。   アサザの群落の中に侵入したチクゴスズメノヒエ群落(東部承水路につながる農業用排水路)。手前に浮かんでいる丸い葉が希少植物のアサザ。右手にチクゴスズメノヒエ。
     
 
小舟と熊手で分担してヒシの枯死体を除去(中央排水路)。ヒシはこれから冬に向けて枯死分解するため、水質の富栄養化の原因のひとつとなる。そのため、枯死しかけたものから除去した。   回収したチクゴスズメノヒエの重量を測定している。今後の水路保全基礎データとするため、作業の前に水質測定や群落の分布の記録をおこない、作業後は回収量やその他の回収状況を記録した。

 この活動は、今後2週間おきにあと4回実施します。この活動に協力いただけるボランティアを募集しています。募集要項の詳細はPDFファイルをご覧下さい。

 募集要項(PDFファイル96kb)

 

(配信日 2005年10月25日)