2003年度河北潟周辺のミサゴの営巣調査開始
   −電波塔への営巣も確認−

 河北潟湖沼研究所生物委員会では、河北潟の周辺の里山に営巣する猛禽類のミサゴの営巣状況の調査を継続しています。2003年度の調査は、4月12日より始まりました。これまでに金沢市から宇ノ気町にかけての丘陵で30巣以上のミサゴの巣を確認しました。今のところ昨年より多くの巣で、抱卵が確認されています。
 ミサゴは、これから雛が巣立つまで河北潟で魚を捕り、源流部の丘陵の巣に持ち帰ります。潟とその流域を結ぶ生態系の一翼を担っている鳥です。ミサゴの営巣数は河北潟と流域の生態系の状況を反映していることが考えられ、このモニタリング調査を継続的におこなっていくことで、河北潟の環境をより広い視点から捉えていきたいと、調査メンバーは考えてます。
 今回の調査では、森本地区で電波塔に営巣している例も確認されました。

 
調査の様子   ミサゴの営巣状況
 
電波塔の上につくられた巣   下から見たところ