「河北潟総合研究」第9巻を発行

 2005年度の河北潟湖沼研究所の研究成果などを掲載した河北潟湖沼研究所機関誌「河北潟総合研究」第9巻が発行されました。今回は、7編の論文が掲載されています。「河北潟の周辺地期におけるミサゴの繁殖生態」では、河北潟地域のミサゴ(タカの仲間)の営巣地を6年間にわたって調査した結果、82巣が見つかり1年間での抱卵が確認された巣は最高で33巣であったことが報告されています。「河北潟地域の陸・淡水産貝類相」では、河北潟地域で10種の石川県未確認種を含む、水生貝類22種と陸生貝類27種が確認されたことを、それぞれの種の詳細な図版とともに掲載しています。

 1冊1000円で一般の方にも販売しています(送料160円)。購入ご希望の方は、河北潟湖沼研究所金沢事務局まで。

 タイトルと著者は以下の通りです。タイトルをクリックすることによりそれぞれの論文をpdfファイルで参照できます。

タイトル

著者

河北潟の周辺地域におけるミサゴの繁殖生態 第一報 営巣地の分布と最近6年間の繁殖状況について 白井伸和・高橋 久・川原奈苗・永坂正夫・深澤愛・三浦淳男

1

河北潟地域の陸・淡水産貝類相 野村卓之・高橋 久

7

河北潟干拓地における小型哺乳類の生息状況(2003−2004) 大串龍一

23

河北潟に生息する哺乳類の確認状況 川原奈苗

33

津幡町の神社と祭神の分析−笠谷編− 宮本真晴

41

小学校の総合的な学習の時間における身近な自然をテーマにした環境学習のあり方を探る 飯田淳一

51

河北潟における市民参加による水辺管理の実践(事例報告) 高橋久・永坂正夫・川原奈苗

59

 

(配信日:2006年3月22日)