住民が河北潟の水質を調査
  
−河北潟自然再生協議会に集まる団体と有志による−

 11月下旬とは思えない暖かな日差しの中、河北潟自然再生協議会に集う団体と有志による河北潟の水質調査が実施されました。参加団体は、北陸ランカースナイパーズ、津幡の水辺を守る会、いしかわ水辺再生研究会、ナギの会などです。
 今回のとりくみは、河北潟と流入河川などの20地点の水質を簡単な調査方法によって測定し、河北潟の現在の水の状態を知るために企画されたものです。同協議会の中ではこれまでも「釣りをする度に河北潟の水質の悪さが気になる」、「家の近くの川の状態が良くなく以前から調べたいと思っていた」、「いつも臭いがひどいところがある」などの住民団体ならではの疑問や河北潟に対しての不安が話題となってきました。
 河北潟の水質については、県が3地点での定期調査を実施しているのをはじめ、金沢市や内灘町、宇ノ気町が合計で20地点の調査をおこなっています。今回の住民による調査は、これらの調査と連携しながら、河北潟の水の状態をより具体的に知ることをねらいとしています。また、自治体の調査では実施していない干拓地中央排水路なども、今回の測定地点として設定されています。
 今回の調査のもう一つのねらいは、住民自身が自らの手による水質測定をおこなうことにより、河北潟の現状を実感を通じて理解するととともに、住民が河北潟の水質問題にさらに積極的に取り組む契機とすることです。
 この水質調査は今後も定期的に実施される予定です。

 
第1回の水質調査は11月23日に実施された。最初の打ち合わせの様子。   今回の調査はできるだけ簡便な方法を用いた。これはパックテストを用いての水質測定の様子。