河北潟周辺の休耕田を調査
  

 先日、7月12日に河北潟湖沼研究所生物委員会のメンバーにより、河北潟周辺の休耕田の植物相についての調査がおこなわれました。河北潟周辺の水田地帯は、最近数年間の大規模な圃場整備により急激に様変わりしました。しかしところどころにある休耕田では、埋土種子から発芽したと思われる、多様な水草を確認することができました。近代化された農地においても、水生生物の保全を意識して休耕地をつくることにより、河北潟地域で失われつつある希少な植物を含めた湿地植物群落を、ある程度までは保全できる可能性があることがわかりました。

休耕田で確認された主な植物

クログワイ、フトイ、カンガレイ、サンカクイ、ホソイ、カズノコグサなど
 
 
クログワイの群落。河北潟周辺からは数年前に消失したと思っていたもの。   ホソイ。河北潟周辺では我々にとっては初確認のもの。
     
 
マツバイの群落   オモダカ