河北潟の希少水生植物を復活へ
  −ミズアオイ等の種まきと移植の取り組み−

 河北潟湖沼研究所生物委員会は昨年、生物委員会が管理する「河北潟干拓地水辺ビオトープ実験池」で育てているミズアオイ等の河北潟地域における希少な水生植物の種子を採集しました。この春には、ビオトープの近くの一角に水を張り、そこで苗を得るために用意した約500のポットに種まきをおこないました。現在のところ順調に発芽しています。これらの苗は、河北潟干拓地内や周辺で今年造成される予定のビオトープに移植されます。

  

種まき作業時の様子と作業完了時の様子

 また、4月25日には、河北潟湖沼研究所の白井伸和研究員が、金沢市と協力して金沢市森本小学校の6年生34人に、ミズアオイの種のまき方などを指導し、子供たちと実際に種まきをおこないました。子供たちは、ケシ粒ほどの小さな種を少しずつ丁寧に水を張ったプランターにまきました。小学校では7月頃学校周辺の水田や沼などに移植して、ミズアオイを増やすことにしています。この取り組みは、地元の新聞とテレビニュースでも紹介されました。

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