補助金会計処理に便利なエクセルツールを提供−第一段支出命令書−

 やたらと面倒な補助金事業の会計処理。
 補助金を獲得したものの、事務処理が多すぎて、本来の活動にかえって支障を来してしまう、といったような経験をお持ちのNPO団体の事務局の方も多いのではないでしょうか。
 河北潟湖沼研究所では、本来の活動に補助金が生かされるように、できるだけ労力をかけずに補助金事業の事務処理が行えるように、専任スタッフが中心になってツールの開発を行っています。
 その第一弾として、支出命令書の作成ツールをつくりました。NPOには聞き慣れない言葉ですが、行政機関や公益法人などに使われる会計の整理様式のようです。紙ベースでの処理法ですので、パソコンによる会計処理を行っている方には、非合理的な方法に見えますが、このような形での支出の証拠を残す方法が、よく使われているようです。
 河北潟湖沼研究所が関係する団体では、土地改良区などで使っている方法で、一枚一枚手書きで処理している団体もあります。確かに手書きには、適した方法ですが、通し番号が振られますので、途中での抜けなどがあると全部書き直しです。
 一方、これをパソコン上で表計算ソフトなどでやると、ファイルが大きくなったり、通し番号がずれた場合のコピーペーストなど、きわめて面倒です。
 しかし、補助金事業の場合、前例に倣ってこうした方法が推奨されるようです。
 そこで、できるだけパソコンで自動化するために、エクセルのツールをつくりましたので公開します。農水省関連の補助金事業等においてこの方法が使えます。
 このソフトの特徴として、一覧表に記入していくことで、半自動で支出命令書が作成できます(ハードに合わせたメンテナンスの必要から公開していないマクロ版では自動化されます)。また、経費区分毎の集計表も簡単につくれます。
 河北潟湖沼研究所では自らの活動に使用するためにさまざまなツールを開発し、メンテナンスが必要のないツールについては、他の団体へも無償で提供していく予定です。同時に収益事業として、公益団体やNPOの事務処理に役立つ高度なツールの開発や販売を行っていく予定です。

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(配信日:2012年7月11日)