小学生がつくったビオトープマップ

 小学校6年生の翼くんが、夏休みの自由研究に自分の住んでいる町中のミズアオイ分布マップを作成しました。水路の状態やミズアオイの生育状況など、とっても丁寧にまとめられているのでご紹介させていただきます。
翼くんの学校では、「生きる〜夢に向かって歩んでいこう」をテーマとした総合学習がおこなわれています。学習のねらいは、こどもたち一人一人が自分の関心のある分野で活動している人たちとふれあう機会を持って、話をしたり見学する中で、こどもたち自身が生き方や未来を考えるというものです。翼くんは生きものが大好きな昆虫少年。身近な自然に興味をもっていて、今年の6月に当研究所にたずねてきてくれました。数少なくなってきている身近な生きものを守っている人たちの活動を知りたい、そんな目的をもっている翼くんに当研究所の活動や観察会に参加してもらいました。
ミズアオイは翼くんに家のそばを流れている水路に群生しています。一度、生物委員会がおこなっている水路調査のときに案内してもらいました。八田町のミズアオイの群落はこれまでの調査では見つかっていない場所でした。

 

小学生の翼君が作成したミズアオイ分布マップ。家の近所で確認されたミズアオイの詳細な分布図とそれぞれの地点の写真や環境の様子が整理されている。

 

翼君(中央)と生物委員会4人衆。河北潟湖沼研究所が実施している水草調査の見学にお母さんとともにやってきた。水草や水生昆虫の話で世代を越えて盛り上がった。

 

翼君の作成したミズアオイマップの一部を紹介
1.ミズアオイの分布地点を示した地図。確認地点とともに確認状況のコメントを載せている。
2.八田町の北部公園のミズオアイのコメント。
3.北部公園での観察の記録
4.2の地点を写真で解説
5.農業用水路のミズアオイの様子