津幡町の小学生が田植え体験と自然観察
  
−つばたすこやかの森での遠足−

 5月1日の石川県は、適当に雲がでて、とても過ごしやすい天候でした。この日、つばたすこやかの森に、津幡町内の小学校の5,6年生が遠足に訪れました。この土地を管理する、地域の自然農法を実践しているグループのお世話で田植え体験と自然観察会をおこないました。
 田植えは、一人一人が裸足で田んぼに入り、あらかじめ付けられた印のところに苗を植えていきました。津幡町にはたくさんの水田がありますが、ほとんどは機械で植えているため、手植えによる田植えは、多くのこどもたちには初めての体験でした。
 昼食後、水田やため池の生物の観察会をおこないました。この観察会には、河北潟湖沼研究所生物委員会から、高橋久研究員、白井伸和研究員、川原奈苗研究員が参加し、こどもたちの質問に答えました。また、すこやかの森につくられた水辺ビオトープにミズアオイの苗を植えました。
 今回の取り組みは、地域住民が発案したもので、住民と河北潟湖沼研究所が協力して取り組んだ小学生への環境教育の実践です。地域のこどもたちへの環境教育としては、これまで、小学校が主催して地域住民や専門家が協力するするもの、私たち研究所が主催するもの、行政機関が主催するものなどがありましたが、今回のように地域住民が自主的に地域環境教育に取り組んだ例は、河北潟地域ではまだ数少ない先進的な取り組みであると思われます。このような地域の取り組みに、河北潟湖沼研究所としてもできるだけ協力していきたいと思います。

最後にみんなで記念撮影。田植え体験に参加した小学生と先生、企画者の自然農法のグループ、河北潟湖沼研究所のメンバー。