アサザビオトープにおける保全作業 −民間・NPO・県職員らの協働により実現−

  少し遡りますが、さる11月7日に津幡町川尻にあるアサザビオトープで、アサザの生育場所の保全のための作業がおこなわれました。このビオトープはアサザ保全のために2000年に整備されましたが、その後外来種のチクゴスズメノヒエが繁茂し、アサザの衰退の傾向が顕著となっていました。そこで今回、アサザビオトープの造成に関わった事業者や、石川県津幡農林事務所・津幡町・河北潟沿岸土地改良区の職員、河北潟湖沼研究所の研究員、住民等、約20人がボランティアとして参加して、ほぼ一日がかりで、この外来種の除去や、湖岸の再整備をおこないました。
 最近、河北潟の周辺でもビオトープの造成はいくつかおこなわれていますが、管理・保全のための取り組みはまだあまりおこなわれていません。また、こうした取り組みが広範な方々の参加でおこなわれることは画期的なことです。
 「手づくりの河北潟の再生」の貴重な一歩といえる取り組みでした。

 
岸辺は、バックホーを使いましたが、中央部はボートや胴長で池の中に入り、チクゴスズメノヒエを手作業で除去しました。   陸上のセイタカアワダチソウなど繁殖力の強い外来植物は抜き取り作業をおこないました。
     
 
回収したチクゴスズメノヒエは4tトラックで3杯分ありました。今回の作業は県職員の鶴見さん(写真左上)が中心となって呼びかけ、実現しました。   県農林部の新人も研修の途中で駆けつけ説明を受け、作業に参加しました。

(配信日:2003年12月16日)