河北潟湖沼研究所が農家と取り組む河北潟の水辺・田んぼの生物多様性を保全するお米
このページでは、石橋農園さんの田んぼ:IKi789の生きもの元気米について、以下の情報をご覧いただけます。
石橋農園さんは2015年から生きもの元気米に参加してくださっています。2015年は河北潟干拓地内の田んぼ:IKo140で、2016年からは田んぼIKi789で生産してくださっています。 |
生産者:楽園果実 石橋農園さん
(写真は園主・石橋 英朗さん)
生きもの元気米生産地:金沢市湖南町
石川県金沢市岸川町7、8、9(約2,457平方メートル)
| 5月17日、田植後、10日ほどの様子。 | 6月15日、除草しに田んぼへ入っている石橋さん。 昨年に引き続き農薬いっさい不使用です! |
| 6月15日、少し見にくいですが、田んぼの中にヒメミズカマキリの姿が見えました。 | 7月31日、大きく育った稲から穂が出ています。 奥のほうに茶色く見えるのはヒエの穂です。 |
| 8月7日、みなさんでヒエなど除草されていました。 農薬不使用は本当に大変です。 |
この田んぼは、生きもの元気米2年目をむかえました。約2,500㎡の広い田んぼでの、農薬不使用による米づくりは、雑草対策が大きな課題となります。田んぼにイヌビエが多数でるようになり、農家さんは大変苦労してつくられました。中干し前の田んぼにはカイエビやニホンアマガエルのおたまじゃくしがたくさんみられ、植物では湿生植物のクログワイがみられるようになりました。
1)昆虫スイーピング調査
2)底生生物調査
3)植物調査
*調査員 川原奈苗(NPO法人河北潟湖沼研究所)
*生きもの調査の結果はこの下に田んぼの生きものリストでご確認いただけます。
しばらくお待ちください。
しばらくお待ちください。
| 確認種(年別) | |||
| 科名 | 種名 | 2016 | 2017 |
| トクサ | スギナ | ○ | 〇 |
| ミズアオイ | コナギ | ○ | 〇 |
| イグサ | イグサ | 〇 | |
| カヤツリグサ | コゴメガヤツリ | ○ | 〇 |
| カヤツリグサ | ○ | ||
| クログワイ | 〇 | ||
| イネ | スズメノテッポウ | ○ | 〇 |
| メリケンカルカヤ | 〇 | ||
| メヒシバ | ○ | 〇 | |
| イヌビエ | ○ | 〇 | |
| スズメノカタビラ | ○ | 〇 | |
| アキノエノコログサ | 〇 | ||
| コモチマンネングサ | 〇 | ||
| アカバナ | チョウジタデ | ○ | 〇 |
| マメ | クサネム | ○ | 〇 |
| ヤハズエンドウ | 〇 | ||
| カタバミ | カタバミ | ○ | 〇 |
| トウダイグサ | エノキグサ | ○ | 〇 |
| コニシキソウ | ○ | ||
| アブラナ | タネツケバナ | ○ | 〇 |
| スカシタゴボウ | ○ | 〇 | |
| タデ | ミゾソバ | 〇 | |
| ナデシコ | オランダミミナグサ | ○ | 〇 |
| スベリヒユ | スベリヒユ | ○ | |
| アカネ | フタバムグラ | 〇 | |
| アゼナ | アゼナ | 〇 | |
| サギゴケ | トキワハゼ | ○ | 〇 |
| キク | トキンソウ | ○ | 〇 |
| タカサブロウ | ○ | ||
| ヒメジョオン | 〇 | ||
| オオアレチノギク | ○ | ||
| コウゾリナ | ○ | ||
| ハハコグサ | ○ | 〇 | |
| セイタカアワダチソウ | ○ | 〇 | |
| オニノゲシ | ○ | 〇 | |
| セイヨウタンポポ | 〇 | ||
| 25 | 30 | ||
農薬不使用
・・・農薬は一切使用していません。
◎ネオニコチノイド系農薬不使用(苗にも使っていません)
◎ラジコンヘリによる殺虫剤の空中散布なし
◎畦の除草剤不使用
キング豊穣(92kg/10a)、米ぬか、燻炭
コシヒカリ
石橋農園さんからのメッセージ
自分が食べたいと思うものをつくる
2015年度から、生きもの元気米の栽培契約を交わしました。田んぼのほかに、河北潟干拓地で農薬を使わない果実や野菜も栽培しています。これらの野菜や果実を食べて育ったニワトリも園内で飼っています。
農薬は好きではありません。自分が食べたいと思うものを目指した結果、農薬を使わないことを基本に栽培する農作物が増えていきました。毎年、栽培方法を試しながら日々農業に向き合い、試行錯誤を重ねて、いい農作物を作りたいと考えていをます。
生きもの元気米の取り組みは2014年に話を聞いたときから、農薬をつかわない取り組みとして興味があり、私の作っている米も皆様に食べてもらいたいと思い参加しました。