河北潟湖沼研究所が農家と取り組む河北潟の水辺・田んぼの生物多様性を保全するお米
2017年より、NPO法人河北潟湖沼研究所が直接栽培する生きもの元気米ができました! 2018年秋収穫のこの田んぼのお米は完売しました。そのほかの田んぼのお米はこちらからご購入いただけます。 → 河北潟湖沼研究所のお米屋さん
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生産者:河北潟湖沼研究所 担当スタッフ川原奈苗さん
生きもの元気米生産地:金沢市二日市町
石川県金沢市二日市町ロ96(約821平方メートル)
5月10日、手押しの田植え機で田植えしました。 | 5月30日、田植えから約2週間後の田んぼの様子です。 |
6月7日の田んぼの様子です。 |
畦の草は外来種のオランダミミナグサがはびこり、抜き取ったあとはオオアレチノギクが群生しましたが、さらに抜き取って、晩夏にはヒデリコやフタバムグラ、ウリクサなど色々な草がみられるようになりました。田んぼではカイエビやメダカ、ニホンアマガエル、ハッタミミズなどがみられました。4月にチュウサギが田んぼに飛来しているところを撮影できました。生きもの元気米2年目の田んぼです。 |
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科名 | 種名 | 2018 |
両生類 | ||
アオガエル科 | ニホンアマガエル(幼生) | 〇 |
昆虫類 | ||
トンボ目 | アキアカネ(幼虫) | 〇 |
カゲロウ目 | コカゲロウのなかま(幼虫) | 〇 |
カメムシ目 | ハネナシアメンボ | 〇 |
コウチュウ目 | ゴマフガムシ | 〇 |
ハエ目 | キリウジガガンボ(幼虫) | 〇 |
ユスリカのなかま | 〇 | |
巻貝類 | ||
タニシ科 | ヒメタニシ | 〇 |
甲殻類 | ||
カイエビ科 | カイエビ | 〇 |
ニホンアマガエル | クモのなかま |
ウスイロササキリ |
確認種(年別) | |||
科名 | 種名 | 2017 | 2018 |
トクサ | スギナ | 〇 | 〇 |
ツユクサ | ツユクサ | 〇 | |
カヤツリグサ | カヤツリグサ | 〇 | 〇 |
テンツキ | 〇 | 〇 | |
ヒデリコ | 〇 | ||
ヒンジガヤツリ | 〇 | 〇 | |
イネ | メヒシバ | 〇 | 〇 |
イヌビエ | 〇 | 〇 | |
アゼガヤ | 〇 | 〇 | |
ヨシ | 〇 | 〇 | |
スズメノカタビラ | 〇 | 〇 | |
ヒエガエリ | 〇 | ||
アキノエノコログサ | 〇 | 〇 | |
コツブキンエノコロ | 〇 | ||
キンポウゲ | タガラシ | 〇 | 〇 |
ベンケイソウ | コモチマンネングサ | 〇 | |
アカバナ | チョウジタデ | 〇 | 〇 |
マメ | クサネム | 〇 | 〇 |
コメツブツメクサ | 〇 | ||
シロツメクサ | 〇 | 〇 | |
ヤハズエンドウ | 〇 | ||
トウダイグサ | エノキグサ | 〇 | 〇 |
オトギリソウ | コケオトギリ | 〇 | |
アブラナ | タネツケバナ | 〇 | 〇 |
イヌガラシ | 〇 | ||
スカシタゴボウ | 〇 | ||
タデ | ヤナギタデ | 〇 | 〇 |
ミゾソバ | 〇 | 〇 | |
アレチギシギシ | 〇 | ||
ナデシコ | オランダミミナグサ | 〇 | 〇 |
スベリヒユ | スベリヒユ | 〇 | |
アカネ | フタバムグラ | 〇 | |
オオバコ | タチイヌノフグリ | 〇 | |
アゼナ | ウリクサ | 〇 | |
アゼナ | 〇 | ||
アメリカアゼナ | 〇 | ||
サギゴケ | トキワハゼ | 〇 | 〇 |
キク | アメリカセンダングサ | 〇 | |
トキンソウ | 〇 | ||
タカサブロウ | 〇 | ||
オオアレチノギク | 〇 | 〇 | |
ハハコグサ | 〇 | ||
セイタカアワダチソウ | 〇 | 〇 | |
オニノゲシ | 〇 | ||
ウコギ | ノチドメ | 〇 | |
セリ | セリ | 〇 | 〇 |
ウキゴケ | イチョウウキゴケ | 〇 | |
32 | 37 |
ヒンジガヤツリ | タガラシ |
農薬不使用
・・・農薬は一切使用していません。
◎ネオニコチノイド系農薬不使用(苗にも使っていません)
◎ラジコンヘリによる殺虫剤の空中散布なし
◎畦の除草剤不使用
有機アグレット(使用時期:2018年4月14日)(使用量:24kg/10a)
有機肥料発行鶏糞(使用時期:2018年4月14日)(使用量:71kg/10a)
牡蠣殻(使用時期:2018年4月14日)(使用量:24kg/10a)
コシヒカリ
2018年5月10日
1)昆虫スイーピング調査
2)底生生物調査
3)植物調査
*調査員 川原奈苗
*生きもの調査の結果はこの下に田んぼの生きものリストとして表示しています。
河北潟湖沼研究所よりメッセージ
河北潟地域の田んぼ
田んぼは、河北潟地域の低湿地帯に生息する野生動植物にとって大事な環境となっています。農薬に頼らない田んぼを増やして、お米を食べる人も田んぼの環境を見守っていく「生きもの元気米」をひろめるために、自分たちでも生きもの元気米を作っていこうと、今年から栽培を始めました。自分たちで栽培しながら、農薬不使用の農業の可能性を探っていきたいと思います。
色々試しながらお米をつくりたい
田植えは、スタッフで協力して、手押しの田植え機をつかって、行っています。農薬不使用で栽培しているので、草取りは手作業、田んぼの中を歩いて草取りしています。稲刈りでは鎌での刈り取りと、バインダーを使って行いました。収獲した稲は、すべて稲架干しています。稲架干しは、たくさんの方に参加協力いただいています。手間をかけてつくっていますが、あまり大変にならくても、無農薬でしっかりお米ができるよう、色々試していきたいと思っています。