河北潟湖沼研究所が農家と取り組む河北潟の水辺・田んぼの生物多様性を保全するお米

生きもの元気米

綿村 裕さんの2020年産(ハクチョウの田んぼ:WSa63) 生きもの元気米情報

このページでは、綿村裕さんの 2020年産 生きもの元気米について、以下の情報をご覧いただけます。

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農家紹介 綿村 裕さん

綿村さんは河北潟の南にある才田地域で長く米作りをされています。河北潟湖沼研究所が生きもの元気米の取り組みをはじめるときに、一番最初に参加すると言ってくださったのが綿村さんです。 どのような思いから参加するにいたったのか、お話をうかがいました。    
作業中の綿村さん

生産者:綿村 裕さん

生きもの元気米生産地:金沢市才田町

綿村さんからのメッセージ

金沢市才田町は米づくりの文化を持つ町

今から5年ほど前までは、2ha程度の田んぼでお米を作っていました。才田の辺りは昔から農業が営まれてきた地域で、一軒あたり大体2ha程度の田んぼを持っています。当時は収穫したお米の仕上がりを楽しみにしていましたが、会社経営の傍らの収穫作業を続けるのが年々難しくなり、現在では40aを残し、残りの田んぼは貸し出してお米を作ってもらっています。

才田地域の文化をなくさないめに

現在は多くの方が、ほかの人に土地を貸して作ってもらっていますが、田んぼを維持するためには様々な費用がかかるため、土地を手放す人が多いのも現状です。このままでは才田の文化や景観が失われていく可能性がある中で、お米の価値を高め、健全な農業ができるよう将来につないでいきたいと思っていました。

人や生きものにやさしい農業で才田地域を活性化したい

そのような思いがある中で、1年前に私の田んぼの生きものを調べてもらう機会がありました。その結果、ほとんど生きものがいない事実を知り、正直ショックでした。
私が思うこれからの農業は、人や生きものに優しい農業です。これを実現する米づくりを広げていき、環境へ配慮したブランド米をつくり、地域を活性化したい、との思いから「生きもの元気米」の取り組みへの参加を決めました。

田んぼ(WSa63)の場所

生きもの元気米を作る田んぼの住所

石川県金沢市才田町東63番地(約4,000平方メートル)

綿村さんの生きもの元気米田んぼ(WSa63)の様子(2020年)

   
田んぼ

20200503

4月28日の田んぼの様子です。 5月3日、田んぼの様子です。

20200609

20200503

6月9日の田んぼの様子です。 7月15日の田んぼの様子です。

今年の田んぼスター: コハクチョウ

生産者の綿村さんが冬の田んぼにはじめて水を張りました。そうすると、待っていましたと言わんばかりに、すぐにたくさんのコハクチョウが飛来したそうです。羽繕いをしたり、餌を食べたり、優雅に羽を伸ばすコハクチョウが観察されました。

調査員からひとこと ~ 綿村さんの田んぼ(WSa63)はこんなところ!

 生きもの元気米7年目をむかえました。この田んぼでは、生きもの元気米をはじめる一年前から調査をしており、当初は畦の植物の種類が少ない状況でしたが、トキワハゼ、ヘビイチゴやカタバミ、ニガナなど、今年の春は野草の花がたくさん咲いて、彩豊かな畦になっていました。冬の田んぼに水が張られるようになり、コハクチョウが集まって羽を休めていました。春には渡り鳥のチュウシャクシギが飛来しました。   予約購入はこちら

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綿村さんの田んぼ(WSa63)の生きものリスト(2020年)

陸の生きもの(動物)
科名 種名 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020
鳥類
タカ科 トビ
ハヤブサ科 チョウゲンボウ
ツバメ科 ツバメ
ムクドリ科 ムクドリ
スズメ科 スズメ
セキレイ科 ハクセキレイ
両生類
アオガエル科 ニホンアマガエル
アカガエル科 トノサマガエル
昆虫類
トンボ目 ハラビロトンボ
シオカラトンボ
アジアイトトンボ
クモ目 アシナガグモのなかま
ハエトリグモのなかま
バッタ目 ショウリョウバッタ
ショウリョウバッタモドキ
ハネナガイナゴ
コバネイナゴ
イナゴ属 若虫
カメムシ目 ホソミドリウンカ
セジロウンカ
トビイロウンカ
ツマグロヨコバイ
ハエ目 ユスリカのなかま
ミナミヒメヒタラアブ
ハモグリバエのなかま 
ハエのなかま(小型種)
ハチ目 ヒメバチのなかま
コバチのなかま
ハチのなかま(小型種)
コウチュウ目 マメコガネ
ヒメカメノコテントウ

 

水の中の生きもの(動物)

リスト作成途中です。今後追加されます。

 

コハクチョウ  ハラビロトンボ
コハクチョウ ハラビロトンボ
ハッタミミズ チュウシャクシギ
ハッタミミズ チュウシャクシギ

綿村さんの田んぼ(WSa63)の植物

植物リスト
科名 種名 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020
シャジクモ シャジクモ
トクサ スギナ
イノモトソウ ヒメミズワラビ
ドクダミ ドクダミ
サトイモ ウキクサ
オモダカ オモダカ
ラン ネジバナ
ツユクサ ツユクサ
イボクサ
ミズアオイ コナギ
イグサ ヒメコウガイゼキショウ
イグサ
カヤツリグサ チャガヤツリ
コゴメガヤツリ
カヤツリグサ
テンツキ
ヒデリコ
ヒンジガヤツリ
イヌホタルイ
ホタルイ
イネ スズメノテッポウ
ギョウギシバ
メヒシバ
アキメヒシバ
ケイヌビエ
オヒシバ
アゼガヤ
オオクサキビ
オオアワガエリ
スズメノカタビラ
オオスズメノカタビラ
ヒエガエリ
アキノエノコログサ
フシネキンエノコロ
キンエノコロ
イチゴツナギ属の一種
ブドウ ノブドウ
アカバナ チョウジタデ
マメ クサネム
コメツブツメクサ
シロツメクサ
ヤハズエンドウ
バラ ヘビイチゴ
カタバミ カタバミ
トウダイグサ エノキグサ
コニシキソウ
オトギリソウ コケオトギリ
アブラナ タネツケバナ
イヌガラシ
スカシタゴボウ
タデ ヤナギタデ
アレチギシギシ
ナデシコ オランダミミナグサ
ヒユ アカザ
スベリヒユ スベリヒユ
オオバコ オオバコ
タチイヌノフグリ
オオイヌノフグリ
アゼナ アメリカアゼナ
アゼナ
サギゴケ トキワハゼ
キク アメリカセンダングサ
トキンソウ
ベニバナボロギク
タカサブロウ
ヒメジョオン
ヒメムカシヨモギ
ハルジオン
オオアレチノギク
チチコグサ
ホソバニガナ
ニガナ
オオジシバリ
アキノノゲシ
ハハコグサ
ノボロギク
セイタカアワダチソウ
アキノキリンソウ
オニノゲシ
ノゲシ
セイヨウタンポポ
セリ セリ
ウキゴケ イチョウウキゴケ
25 31 36 31 44 28 28 32

綿村さんの生きもの元気米(田んぼ:WSa63) 農薬・肥料の情報(2020年産)

農薬の使用状況

・田んぼの中で使用された農薬
   除草剤/ベンケイ1kg粒剤(使用時期:2020年5月13日)(使用量:1kg/10a)

・苗に使用された農薬

   ダコレート

◎ネオニコチノイド系農薬不使用(苗にも使っていません)

◎ラジコンヘリによる殺虫剤の空中散布なし

◎畦の除草剤不使用

*この使用量は石川県の慣行に比べて、約8割少ない量です。

肥料の使用状況

新コシ一発(使用時期:2020年5月3日)(使用量:40kg/10a)

綿村さんの生きもの元気米(田んぼ:WSa63)の品種・その他の情報(2020年産)

品種

コシヒカリ

田植え日

5月3日

生きもの調査について(2020年)

調査実施項目

1)昆虫スイーピング調査

2)底生生物調査

3)植物調査

*調査員 高橋奈苗(NPO法人河北潟湖沼研究所)

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