河北潟湖沼研究所が農家と取り組む河北潟の水辺・田んぼの生物多様性を保全するお米
このページでは、藤井雅利さんの 2025年産 生きもの元気米について、以下の情報をご覧いただけます。
こちらは2025年より生きもの元気米田んぼとなりました。詳細はこれから更新します。
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中学生の頃から家の田んぼの手伝いをはじめ、会社勤めをしながら兼業農家としてお米作りを続けてこられた藤井さん。定年後に改めて農業を学び、専業農家となりました。生きもの元気米には2025年より参加されました。 |
生産者:藤井雅利さん
(藤井さん手作りのピザ窯の前で)
生きもの元気米生産地:金沢市忠縄町
石川県金沢市忠縄町315,316(約1,500平方メートル)
作成中
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<陸の生きもの>
分類 | 種名 |
鳥類 | |
ツバメ科 | ツバメ |
ムクドリ科 | ムクドリ |
タカ科 | トビ |
爬虫類 | |
イシガメ科 | クサガメ |
両生類 | |
アマガエル科 | ニホンアマガエル(幼体・成体) |
アカガエル科 | トノサマガエル(幼体) | 昆虫類 |
ハサミムシ目 | ヒゲジロハサミムシ |
トンボ目 | アジアイトトンボ |
アキアカネ | |
チョウトンボ | |
シオカラトンボ | |
コシアキトンボ | |
バッタ目 | イナゴ類幼虫 |
ヒシバッタのなかま(幼虫) | |
ショウリョウバッタ | |
オンブバッタ | |
マダラスズ | |
ヒバリモドキ類幼虫 | |
ケラ | |
アザミウマ目 | アザミウマのなかま |
カメムシ目 | ヤサハナカメムシ |
タイリクヒメハナカメムシ | |
クモヘリカメムシ | |
ホソハリカメムシ | |
イネクロカメムシ | |
アカスジカスミカメ | |
コウチュウ目 | ミイデラゴミムシ |
ナガヒョウタンゴミムシ | |
メダカハネカクシ類 | |
アオバアリガタハネカクシ | |
クロヘリヒメテントウ | |
マメコガネ | |
イネゾウムシ | |
ハエ目 | アシナガバエのなかま |
ヒゲナガヤチバエ | |
その他のハエ亜目 | |
ハチ目 | カブラハバチ(幼虫) |
トビイロシワアリ | |
トビコバチのなかま | |
コマユバチのなかま | |
クモガタ類 | |
コモリグモ科 | コモリグモのなかま |
ハエトリグモ科 | オスクロハエトリ |
ハエトリグモのなかま | |
カニグモ科 | ハナグモ |
カニグモのなかま | |
コガネグモ科 | ナガコガネグモ |
アシナガグモ科 | アシナガグモのなかま |
巻貝類 | |
オカモノアラガイ科 | ヒメオカモノアラガイ |
コウラナメクシ科 | ノナメクジ |
ミミズ類 | |
ジュズイミミズ科 | ハッタミミズ |
<水の中の生きもの>
分類 | 種名 |
両生類 | |
アマガエル科 | ニホンアマガエル(幼生) |
アカガエル科 | トノサマガエル(幼生) |
昆虫類 | |
トンボ目 | アカネ類(幼虫) |
カメムシ目 | ヒメアメンボ |
コミズムシ | |
カゲロウ目 | コカゲロウのなかま(幼虫) |
コウチュウ目 | ヒメゲンゴロウ(成虫) |
チビゲンゴロウ(成虫) | |
コシマゲンゴロウ(幼虫) | |
ゴマフガムシのなかま | |
コガシラミズムシ | |
イネミズゾウムシ | |
ハエ目 | ガガンボ類(幼虫) |
ユスリカのなかま(幼虫) | |
クモガタ類 | |
二枚貝類 | ドブシジミ |
巻貝類 | |
タニシ科 | ヒメタニシ |
カワニナ科 | カワニナ |
モノアラガイ科 | ヒメモノアラガイ |
サカマキガイ科 | サカマキガイ |
ヒラマキガイ科 | ヒラマキガイモドキ |
ヒル類 | |
イシビル科 | セスジビル |
イシビルのなかま | |
甲殻類 | |
カイエビ科 | カイエビ |
作成中
◎ネオニコチノイド系農薬不使用(苗にも使っていません)
◎ラジコンヘリによる殺虫剤の空中散布なし
◎畦の除草剤不使用
・田んぼの中で使用された農薬
除草剤/エンペラー1kg粒剤(使用日:2025年4月28日)(使用量:1kg/10a)
・種子に使用された農薬
テクリードCフロアブル200倍溶液(使用時期:2025年3月11日)
*この使用量は石川県の慣行に比べて、約8割少ない量です。
BBコシ一発Neoβ (使用時期2025年4月28日)(使用量30kg/10a)
BBスーパーけい酸粒(使用時期2025年6月18日)(使用量20kg/10a)
コシヒカリ
2025年4月28日
1)昆虫スイーピング調査
2)底生生物調査
3)植物調査
*調査員 川原(高橋)奈苗、南葉錬志郎(NPO法人河北潟湖沼研究所)
藤井さんからのメッセージ
~土を健全にして子どもたちに繋ぎたい~
どのような思いで農業に取り組んでいますか?
何のために生きているのか。今、ここで私が生きているのは、先祖が日々一日一日を懸命に生きた証に他なりません。ならば、私は何をもって世を耕せばいいのか?答えは単純、引き継がれたものを次世代に引き渡すだけです。一時、私が所有し維持しているだけ。確かなことは、今この場所で見ている景色や朝日を、父も祖父も1000年前の先祖も見ていたということです。
田んぼや畔に生きる種子、生き物や土中の微生物等までもが、その生涯の中で知り得た知識を、DNAとして子ども達がより元気に成長してくれるように託しています。ならば、私も次世代の子供達のために、昔のように多くの生物が生きるきれいな川や土壌に戻し、次世代に繋ぐために農業を続けます。彼らが1000年もの間そうしてきたのですから。
生きもの元気米に参加しようと思ったきっかけは?
人は、ここ数十年の近代発展において、何よりも効率性や生産性を重視し追求してきました。農産物を工業製品のように扱い、化学肥料と農薬によって多くの植物や生物たちを犠牲にした結果、人は健康被害という大きな代償を支払うことになりました。農業は生きものを扱っているのだと気付き、健康で元気なお米を消費者に届けることが、私の責務だと感じたからです。
これからどのようにお米作りに取り組んでいきたいですか?
不安定な社会情勢や化学肥料の高騰により、今までのような農業が出来なくなった時に備え、無農薬無肥料の自然栽培米を目指します。医王山の伏流水を利用し、ミネラル豊富で緑豊かな自然環境に恵まれたこの土地なら可能だと信じています。地元忠縄の忠縄米を復活させたいですね。
田んぼや河北潟の環境がどのようになって欲しいですか?
かつての日本がそうであったように、ミネラル豊富な土壌に戻すことで化学肥料や農薬に頼らない農業が可能となります。そんな農産物たちは私たちに健康を取り戻させ、結果として河北潟をゴミや汚水(農業廃水)から守ることに繋がるのだと思います。