河北潟湖沼研究所が農家と取り組む河北潟の水辺・田んぼの生物多様性を保全するお米
2017年より、NPO法人河北潟湖沼研究所が直接栽培する生きもの元気米ができました! *こちらのお米は完売しました。 |
生産者:河北潟湖沼研究所 川原奈苗さん
生きもの元気米生産地:金沢市二日市町
石川県金沢市二日市町ロ96(約821平方メートル)
4月16日、耕転しています。 | 5月4日、手押しの田植え機で田植えしました |
7月7日、もうすこしで穂が出そうです。 |
生きもの元気米1年目の田んぼです。畦の草は外来種のオランダミミナグサがはびこり、抜き取ったあとはオオアレチノギクが群生しましたが、さらに抜き取って、晩夏にはヒデリコやフタバムグラ、ウリクサなど色々な草がみられるようになりました。田んぼではカイエビやメダカ、ニホンアマガエル、ハッタミミズなどがみられました。4月にチュウサギが田んぼに飛来しているところを撮影できました。
1)昆虫スイーピング調査
2)底生生物調査
3)植物調査
*調査員 川原奈苗(NPO法人河北潟湖沼研究所)
*生きもの調査の結果はこの下に田んぼの生きものリストとして表示しています。
鳥類 | |
サギ科 | アオサギ |
サギ科 | チュウサギ |
ヒタキ科 | ツグミ |
スズメ科 | スズメ |
セキレイ科 | セグロセキレイ |
両生類 | |
アマガエル科 | ニホンアマガエル |
しばらくお待ちください |
確認種(年別) | |||
科名 | 種名 | 2017 | 2018 |
トクサ科 | スギナ | 〇 | |
カヤツリグサ科 | カヤツリグサ | 〇 | |
テンツキ | 〇 |
|
|
ヒデリコ | 〇 | ||
ヒンジガヤツリ | 〇 | ||
イネ科 | メヒシバ | 〇 | |
イヌビエ | 〇 | ||
アゼガヤ | 〇 | ||
ヨシ | 〇 | ||
スズメノカタビラ | 〇 | ||
アキノエノコログサ | 〇 | ||
フシネキンエノコロ | 〇 | ||
キンポウゲ科 | タガラシ | 〇 | |
アカバナ科 | チョウジタデ | 〇 | |
マメ科 | クサネム | 〇 | |
シロツメクサ | 〇 | ||
トウダイグサ科 | エノキグサ | 〇 | |
アブラナ科 | タネツケバナ | 〇 | |
イヌガラシ | 〇 | ||
タデ科 | ヤナギタデ | 〇 | |
ミゾソバ | 〇 | ||
ナデシコ科 | オランダミミナグサ | 〇 | |
スベリヒユ科 | スベリヒユ | 〇 | |
アカネ科 | フタバムグラ | 〇 | |
ウリクサ | 〇 | ||
アゼナ科 | アメリカアゼナ | 〇 | |
サギゴケ科 | トキワハゼ | 〇 | |
キク科 | トキンソウ | 〇 | |
タカサブロウ | 〇 | ||
オオアレチノギク | 〇 | ||
セイタカアワダチソウ | 〇 | ||
ウコギ科 | ノチドメ | 〇 | |
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農薬不使用
・・・農薬は一切使用していません。
◎ネオニコチノイド系農薬不使用(苗にも使っていません)
◎ラジコンヘリによる殺虫剤の空中散布なし
◎畦の除草剤不使用
有機肥料発酵鶏糞(使用時期:2016年4月16日)
河北潟湖沼研究所・川原さんからのメッセージ
河北潟地域の田んぼ
田んぼは、河北潟地域の低湿地帯に生息する野生動植物の大事な生息環境となっています。農薬に頼らない田んぼを増やして、お米を食べる人も田んぼの環境を見守っていく「生きもの元気米」をひろめるために、自分たちでも生きもの元気米を作っていこうと、今年から栽培を始めました。自分たちで栽培しながら、農薬不使用の農業の可能性を探っていきたいと思います。
手間をかけてお米をつくる
農薬不使用で栽培しているので、草取りは手作業、田んぼの中を歩き回って草取りしました。稲刈りでは鎌での刈り取りと、バインダーを使って行いました。収獲した稲は、すべて稲架干し、手間をかけてつくりました。