河北潟湖沼研究所が農家と取り組む河北潟の水辺・田んぼの生物多様性を保全するお米
2017年より、NPO法人河北潟湖沼研究所が直接栽培する生きもの元気米ができました!
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生産者:河北潟湖沼研究所
担当スタッフ川原奈苗
生きもの元気米生産地:金沢市二日市町
石川県金沢市二日市町ロ96(約821平方メートル)
4月29日、田起こししています。 | 5月16日 田植えの様子。 |
6月7日 田んぼの様子 | 7月26日、田んぼの様子 |
8月10日、田んぼの様子 | 9月11日、稲刈り前の田んぼ |
稲刈りの様子 | 収穫後、稲架掛けされた稲穂 |
水路側の土手に穴が開いて、水が抜けることが多々ありましたが、今年は、田んぼの水が抜けずにできましたので、イトトンボにとってすみやすい環境になったようで、たくさん飛んでいました。田の草を一度取ったところでは、適度に水草が生えて、イトトンボやゴマフガムシ、ハイイロゲンゴロウなどの水生昆虫が過ごしやすそうにしていました。
科名 | 種名 | 2017 | 2018 | 2019 | 2020 | 2021 |
鳥類 | ||||||
サギ科 | アオサギ | ○ | ○ | |||
サギ科 | チュウサギ | ○ | ||||
シギ科 | チュウシャクシギ | ○ | ||||
カラス科 | ハシボソガラス | ○ | ||||
ツバメ科 | ツバメ | 〇 | ||||
ムクドリ科 | ムクドリ | ○ | ||||
ヒタキ科 | ツグミ | ○ | ||||
スズメ科 | スズメ | ○ | ||||
セキレイ科 | セグロセキレイ | ○ | ||||
両生類 | ||||||
アマガエル科 | ニホンアマガエル | ○ | 〇 | ○ | ○ | |
アカガエル科 | トノサマガエル | ○ | ○ | |||
昆虫類 | ||||||
トンボ目 | シオカラトンボ | 〇 | ○ | |||
アジアイトトンボ | ○ | |||||
クモ目 | クモのなかま | ○ | ||||
バッタ目 | イナゴのなかま | 〇 | ||||
ハネナガイナゴ | 〇 | |||||
ホシササキリ | 〇 | |||||
ウスイロササキリ | 〇 | |||||
カメムシ目 | セジロウンカ | 〇 | ||||
ヒメトビウンカ | 〇 | |||||
ツマグロヨコバイ | 〇 | |||||
ハチ目 | ヒメバチのなかま | |||||
ハチのなかま(小型種) | ||||||
ケラ | 〇 | |||||
チョウ目 | モンシロチョウ | 〇 | ||||
コウチュウ目 | ヒメカメノコテントウ | 〇 |
科名 | 種名 | 2017 | 2018 | 2019 | 2020 | 2021 |
爬虫類 | ||||||
ヌマガメ科 | アカミミガメ | ○ | ||||
スッポン科 | ニホンスッポン | ○ | ||||
両生類 | ||||||
アマガエル科 | ニホンアマガエル(幼生) | ○ | ||||
アカガエル科 | トノサマガエル(幼生) | ○ | ||||
魚類 | ||||||
ドジョウ | ○ | |||||
キタノメダカ | ○ | |||||
昆虫類 | ||||||
トンボ目 | アキアカネ(幼虫) | ○ | ||||
カゲロウ目 | コカゲロウのなかま(幼虫) | ○ | ||||
カメムシ目 | ハネナシアメンボ | ○ | ||||
アメンボのなかま | ○ | |||||
マツモムシ | ||||||
コウチュウ目 | ゴマフガムシ | ○ | ||||
ハエ目 | キリウジガガンボ(幼虫) | ○ | ||||
ユスリカのなかま | ○ | |||||
二枚貝類 | ||||||
ドブシジミ科 | ドブシジミ | |||||
シジミ科 | マシジミ | |||||
巻貝類 | ||||||
タニシ科 | ヒメタニシ | ○ | ||||
モノアラガイ科 | ヒメモノアラガイ | ○ | ||||
ハブタエモノアラガイ | ||||||
サカマキガイ科 | サカマキガイ | |||||
ミミズ類 | ||||||
イトミミズ科 | イトミミズのなかま | |||||
ヒル類 | ||||||
イシビル科 | イシビルのなかま | |||||
甲殻類 | ||||||
カイエビ科 | カイエビ | ○ | ○ | |||
7 | 11 | 12 | 0 | 6 | ||
イトトンボ | アオダイショウ |
ハッタミミズ | クモの巣 |
イナゴ | クモ |
科名 | 種名 | 2017 | 2018 | 2019 | 2020 | 2021 |
トクサ | スギナ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
イノモトソウ | ヒメミズワラビ | 〇 | 〇 | |||
サトイモ科 | ウキクサ | 〇 | ||||
ツユクサ | ツユクサ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |
イボクサ | 〇 | 〇 | 〇 | |||
ミズアオイ | コナギ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |
イグサ | イグサ | |||||
クサイ | 〇 | |||||
カヤツリグサ | コゴメガヤツリ | 〇 | 〇 | 〇 | ||
ヒンジガヤツリ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |
カヤツリグサ | 〇 | 〇 | ||||
テンツキ | 〇 | 〇 | ||||
ヒデリコ | 〇 | 〇 | 〇 | |||
ホタルイ | 〇 | 〇 | 〇 | |||
スゲ属の一種 | 〇 | |||||
イネ | スズメノテッポウ | 〇 | ||||
コブナグサ | 〇 | |||||
ギョウギシバ | 〇 | |||||
メヒシバ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |
アゼガヤ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |
ケイヌビエ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |
チガヤ | 〇 | |||||
ホソムギ | 〇 | |||||
アオコメガヤ | 〇 | |||||
ヨシ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |
スズメノカタビラ | 〇 | 〇 | 〇 | |||
オオスズメノカタビラ | ||||||
ヒエガエリ | 〇 | |||||
アキノエノコログサ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |
キンエノコロ | 〇 | 〇 | ||||
マコモ | 〇 | 〇 | 〇 | |||
キンポウゲ | タガラシ | 〇 | 〇 | 〇 | ||
ベンケイソウ | ツルマンネングサ | 〇 | ||||
コモチマンネングサ | 〇 | |||||
アカバナ | チョウジタデ | 〇 | 〇 | 〇 | ||
マメ | クサネム | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
ヤハズソウ | 〇 | |||||
コメツブツメクサ | 〇 | 〇 | 〇 | |||
シロツメクサ | 〇 | 〇 | 〇 | |||
ヤハズエンドウ | 〇 | 〇 | ||||
カタバミ | カタバミ | 〇 | 〇 | |||
トウダイグサ | エノキグサ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |
オトギリソウ | コケオトギリ | 〇 | 〇 | 〇 | ||
アブラナ | タネツケバナ | 〇 | 〇 | 〇 | ||
イヌガラシ | 〇 | 〇 | ||||
スカシタゴボウ | 〇 | 〇 | 〇 | |||
タデ | ヤナギタデ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |
ママコノシリヌグイ | 〇 | |||||
ミゾソバ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | ||
アレチギシギシ | 〇 | |||||
ギシギシ | 〇 | |||||
ナデシコ | オランダミミナグサ | 〇 | 〇 | 〇 | ||
ザクロソウ | ザクロソウ | 〇 | ||||
スベリヒユ | スベリヒユ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |
アカネ | フタバムグラ | 〇 | 〇 | |||
オオバコ | タチイヌノフグリ | 〇 | 〇 | |||
オオイヌノフグリ | 〇 | |||||
アゼナ | ウリクサ | 〇 | 〇 | |||
アゼナ | 〇 | 〇 | 〇 | |||
アメリカアゼナ | 〇 | 〇 | 〇 | |||
シソ | トウバナ | 〇 | ||||
サギゴケ | トキワハゼ | 〇 | 〇 | 〇 | ||
ハマウツボ | コゴメグサ | 〇 | ||||
キク | ヨモギ | 〇 | 〇 | |||
ノコンギク | 〇 | |||||
アメリカセンダングサ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | ||
トキンソウ | 〇 | 〇 | 〇 | |||
タカサブロウ | 〇 | 〇 | 〇 | |||
オオアレチノギク | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | ||
ニガナ | 〇 | |||||
アキノノゲシ | 〇 | 〇 | ||||
ハハコグサ | 〇 | 〇 | ||||
セイタカアワダチソウ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |
オニノゲシ | 〇 | 〇 | ||||
セイヨウタンポポ | 〇 | |||||
ウコギ | ノチドメ | 〇 | ||||
オオチドメ | 〇 | 〇 | ||||
セリ | セリ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
ウキゴケ | イチョウウキゴケ | 〇 | 〇 | |||
33 | 38 | 30 | 44 | 50 |
コナギ | タガラシ |
農薬不使用
・・・農薬は一切使用していません。
◎ネオニコチノイド系農薬不使用(苗にも使っていません)
◎ラジコンヘリによる殺虫剤の空中散布なし
◎畦の除草剤不使用
有機発酵鶏糞(使用時期:2021年5月15日)(使用量:225kg)
牡蠣殻(有機石灰)(使用時期:2021年5月15日)(使用量:30kg)
コシヒカリ
2021年5月16日
1)昆虫スイーピング調査
2)底生生物調査
3)植物調査
*調査員 川原奈苗(NPO法人河北潟湖沼研究所)
河北潟湖沼研究所よりメッセージ
河北潟地域の田んぼ
田んぼは、低湿地帯に生息する野生動植物にとって大事な環境で、お米を食べる人も田んぼの環境を見守っていく「生きもの元気米」をひろめるために、農薬に頼らない農業をすすめるために自分たちでも作っていこうと、2017年から栽培を始めました。農薬不使用の農業の可能性を探っていきたいと思います。
色々試しながらお米をつくりたい
田植え、稲刈りはスタッフで協力して行っています。2017年から2019年は手押しの田植え機を使い、2020年、2021年は手植えしました。農薬不使用で栽培しているので、草取りは手作業、田んぼの中を歩いて草取りしています。稲刈りは鎌での刈り取りと、バインダーを使って行っています。収獲した稲は、すべて稲架干しています。稲架干しは、大変な作業ですが、稲架が干された風景は美しく、その風景を見た地元の方からは懐かしいとの声が聞かれます。河北潟の周りの田んぼでは木舟が行き来する水路沿いに稲架が立ち並ぶことが秋の収穫風景でした。農薬に頼らない農の営み、生きもの、河北潟らしい美しい風景が残されて欲しいと思います。無農薬でしっかりお米ができるよう、色々試していきたいと思っています。