河北潟湖沼研究所が農家と取り組む河北潟の水辺・田んぼの生物多様性を保全するお米

生きもの元気米

河北潟湖沼研究所の2024年産 (田んぼ:KFu96)生きもの元気米情報

 

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農家紹介 河北潟湖沼研究所

2017年より、NPO法人河北潟湖沼研究所が直接栽培している生きもの元気米田んぼです。

 

   
川原さん

生産者:河北潟湖沼研究所

    担当スタッフ川原奈苗

生きもの元気米生産地:金沢市二日市町

河北潟湖沼研究所よりメッセージ

河北潟地域の田んぼ

田んぼは、低湿地帯に生息する野生動植物にとって大事な環境で、お米を食べる人も田んぼの環境を見守っていく「生きもの元気米」をひろめるために、農薬に頼らない農業をすすめるために自分たちでも作っていこうと、2017年から栽培を始めました。農薬不使用の農業の可能性を探っていきたいと思います。

色々試しながらお米をつくりたい

田植え、稲刈りはスタッフで協力して行っています。2017年から2019年は手押しの田植え機を使い、2020年、2021年は手植えしました。農薬不使用で栽培しているので、草取りは手作業、田んぼの中を歩いて草取りしています。稲刈りは鎌での刈り取りと、バインダーを使って行っています。収獲した稲は、すべて稲架干しています。稲架干しは、大変な作業ですが、稲架が干された風景は美しく、その風景を見た地元の方からは懐かしいとの声が聞かれます。河北潟の周りの田んぼでは木舟が行き来する水路沿いに稲架が立ち並ぶことが秋の収穫風景でした。農薬に頼らない農の営み、生きもの、河北潟らしい美しい風景が残されて欲しいと思います。無農薬でしっかりお米ができるよう、色々試していきたいと思っています。

田んぼ(KFu96)の場所

生きもの元気米を作る田んぼの住所

石川県金沢市二日市町ロ96(約821平方メートル)

河北潟湖沼研究所の田んぼ(KFu96)の様子(2024年)

7月5日田んぼの様子
7月5日の田んぼの様子

今年の田んぼスター:ドジョウ

流れのない泥のあるところを好むドジョウは、田んぼが棲みやすいようです。地元の方のお話では70年ほど前はたくさんいたそうで、毎年6月の終わりから7月中頃にかけてドジョウ捕りがおこなわれたそうです。ドジョウがたくさんいる田んぼでは水落口にウイをあてて落水するといった簡単な方法で捕れたとのこと。昨年より昔の田んぼの状態に戻ったのではないかと思うくらい、ドジョウがたくさんみられています。

ドジョウ

調査員からひとこと ~ 河北潟湖沼研究所の田んぼ(KFu96)はこんなところ!

生きもの元気米8年目をむかえました。今年も田んぼにドジョウがたくさんみられ、定着しているようで嬉しく感じます。ドジョウのほかカイエビ、トノサマガエルやニホンアマガエル、カゲロウのなかまやゲンゴロウのなかまなど水生昆虫類も多くみられ、畦ではクサガメが歩いていました。


 

河北潟湖沼研究所の田んぼ(KFu96)の動物のリスト

〈陸の生きもの〉
分類 種名
哺乳類 ハタネズミ
鳥類
 シギ科 チュウシャクシギ
 カラス科 ハシボソガラス
 ツバメ科 ツバメ
 ムクドリ科 ムクドリ
 セキレイ科 ハクセキレイ
爬虫類
クサガメ
両生類
 アマガエル科 ニホンアマガエル(幼生、成体)
 アカガエル科 トノサマガエル(幼生、成体)
昆虫類
トンボ目 シオカラトンボ
バッタ目 ハネナガイナゴ
ウスイロササキリ
カメムシ目 セジロウンカ
ヒメトビウンカ
アブラムシ類
ツマグロヨコバイ
タイリクヒメハナカメムシ
チビヒメヒラタナガカメムシ
ハエ目 ガガンボのなかま
ヒメガガンボのなかま
ユスリカのなかま
アシナガバエのなかま
ヒゲナガヤチバエ
ニクバエのなかま
ハエのなかま(小型種)
ハチ目 ヒメバチのなかま
ハチのなかま(小型種)
ケラ
チョウ目 モンシロチョウ
クモガタ類
クモ目 ウロコアシナガグモ
アシナガグモのなかま
ハナグモ
カニグモのなかま
オスクロハエトリ
ハエトリグモのなかま

 

〈水の中の生きもの〉
分類 種名
両生類
アマガエル科 ニホンアマガエル(幼生)
アカガエル科 トノサマガエル(幼生)
魚類 ドジョウ
昆虫類
トンボ目 アキアカネ(幼虫)
カゲロウ目 コカゲロウのなかま(幼虫)
カゲロウのなかま(幼虫)
カメムシ目 ヒメアメンボ
コウチュウ目 ゴマフガムシ
ゲンゴロウのなかま(幼虫)
ハエ目 ガガンボのなかま(幼虫)
ユスリカのなかま(幼虫、成虫)
二枚貝類
ドブシジミ科 ドブシジミ
巻貝類
タニシ科 ヒメタニシ
モノアラガイ科 ヒメモノアラガイ
サカマキガイ科 サカマキガイ
ミミズ類
イトミミズ科 イトミミズのなかま
甲殻類
カイエビ科 カイエビ


河北潟湖沼研究所の田んぼ(KFu96)の植物

植物リスト

2024年分は作成中です

科名 種名 2017 2018 2019 2020 2021 2022 2023
ウキゴケ科 イチョウウキゴケ
トクサ スギナ
イノモトソウ ヒメミズワラビ
サトイモ科 ウキクサ
オモダカ科 オモダカ
ツユクサ ツユクサ
イボクサ
ミズアオイ コナギ
イグサ イグサ
クサイ
カヤツリグサ コゴメガヤツリ
ヒンジガヤツリ
カヤツリグサ
テンツキ
ヒデリコ
ホタルイ
スゲ属の一種
イネ スズメノテッポウ
コブナグサ
ギョウギシバ
メヒシバ
アゼガヤ
ケイヌビエ
ミズタカモジグサ
チガヤ
ホソムギ
アオコメガヤ
ヨシ
スズメノカタビラ
オオスズメノカタビラ
ヒエガエリ
アキノエノコログサ
キンエノコロ
マコモ
キンポウゲ タガラシ
ベンケイソウ ツルマンネングサ
コモチマンネングサ
アカバナ チョウジタデ
マメ クサネム
ヤハズソウ
コメツブツメクサ
シロツメクサ
ヤハズエンドウ
スズメノエンドウ
カタバミ カタバミ
トウダイグサ エノキグサ
オトギリソウ コケオトギリ
アブラナ タネツケバナ
イヌガラシ
スカシタゴボウ
タデ ヤナギタデ
ママコノシリヌグイ
ミゾソバ
アレチギシギシ
ギシギシ
ナデシコ オランダミミナグサ
コハコベ
ザクロソウ ザクロソウ
スベリヒユ スベリヒユ
アカネ フタバムグラ
オオバコ オオバコ
タチイヌノフグリ
オオイヌノフグリ
アゼナ ウリクサ
アゼナ
アメリカアゼナ
シソ トウバナ
ヒメジソ
サギゴケ トキワハゼ
ハマウツボ コゴメグサ
キク ヨモギ
ノコンギク
アメリカセンダングサ
トキンソウ
タカサブロウ
ハルジオン
オオアレチノギク
ニガナ
アキノノゲシ
ハハコグサ
セイタカアワダチソウ
オニノゲシ
セイヨウタンポポ
ウコギ ノチドメ
オオチドメ
セリ シャク
セリ
ウキゴケ イチョウウキゴケ
33 38 30 44 50 50 43

 

アサザ  
アサザ  
   
   

河北潟湖沼研究所の田んぼ(KFu96)農薬・肥料の情報

農薬の使用状況

農薬不使用
・・・農薬は一切使用していません。

◎ネオニコチノイド系農薬不使用(苗にも使っていません)
◎ラジコンヘリによる殺虫剤の空中散布なし
◎畦の除草剤不使用

肥料の使用状況

有機発酵鶏糞(使用時期:2024年4月11日)(使用量:180kg)

河北潟湖沼研究所の田んぼ(KFu96)の品種、その他の情報

品種

コシヒカリ

田植え日

2024年5月11日

生きもの調査について

調査実施項目

1)昆虫スイーピング調査

2)底生生物調査

3)植物調査

*調査員 川原奈苗(NPO法人河北潟湖沼研究所)

 

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NPO法人河北潟湖沼研究所 E-Mail kome@kahokugata.sakura.ne.jp

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