河北潟湖沼研究所が農家と取り組む河北潟の水辺・田んぼの生物多様性を保全するお米
2017年より、生きもの元気米にご参加いただいた竹内さん、生きもの元気米については、息子さんから話があり、参加を決められたそうです。この田んぼでは、農薬不使用、肥料も一切不使用で栽培されています。 |
生産者:竹内俊雄さん
生きもの元気米生産地:金沢市岸川町
石川県金沢市岸川町リ33-1 (約1,690平方メートル)
5月7日、田植え前の竹内さんの生きもの元気米田んぼ | 7月26日、田んぼ前で竹内さん |
8月7日、穂が出ています。 |
生きもの元気米に2017年から参加した竹内さんの田んぼは、山裾にあります。畦を歩いていると、トノサマガエルがぴょんぴょんと飛び出し、イネにはトンボの抜け殻がいくつもみられ、ヤゴやヒメガムシなどの水生昆虫もたくさん見られました。植物では、田んぼの中にコナギが多く、畦にはタカサブロウやカヤツリグサ、スカシタゴボウなど、色々な種類の野草がみられました。
1)昆虫スイーピング調査
2)底生生物調査
3)植物調査
*調査員 川原奈苗(NPO法人河北潟湖沼研究所)
*生きもの調査の結果はこの下に田んぼの生きものリストとして表示しています。
鳥類 | |
ツバメ科 | ツバメ |
スズメ科 | スズメ |
セキレイ科 | セグロセキレイ |
両生類 | |
アマガエル科 | ニホンアマガエル |
アカガエル科 | トノサマガエル |
アオガエル科 | シュレーゲルアオガエル |
昆虫類 | |
トンボ目 | シオカラトンボ |
イトトンボのなかま | |
バッタ目 | オンブバッタ |
ハネナガイナゴ | |
ハエ目 | ガガンボのなかま |
しばらくお待ちください |
確認種(年別) | |||
科名 | 種名 | 2017 | 2018 |
トクサ | スギナ | 〇 | |
アヤメ | ニワゼキショウ | 〇 | |
ツユクサ | ツユクサ | 〇 | |
イボクサ | 〇 | ||
ミズアオイ | コナギ | 〇 | |
イグサ | イグサ | 〇 | |
カヤツリグサ | カヤツリグサ | 〇 | |
ヒデリコ | 〇 | ||
ヒンジガヤツリ | 〇 | ||
イヌホタルイ | 〇 | ||
イネ | スズメノテッポウ | 〇 | |
メヒシバ | 〇 | ||
アゼガヤ | 〇 | ||
スズメノカタビラ | 〇 | ||
オオスズメノカタビラ | 〇 | ||
フシネキンエノコロ | 〇 | ||
キンポウゲ | キクザキリュウキンカ | 〇 | |
タガラシ | 〇 | ||
ベンケイソウ | コモチマンネングサ | 〇 | |
フウロソウ | アメリカフウロ | 〇 | |
アカバナ | チョウジタデ | 〇 | |
マメ | クサネム | 〇 | |
コメツブツメクサ | 〇 | ||
ヤハズエンドウ | 〇 | ||
カタバミ | カタバミ | 〇 | |
トウダイグサ | エノキグサ | 〇 | |
コニシキソウ | 〇 | ||
オトギリソウ | コケオトギリ | 〇 | |
アブラナ | タネツケバナ | 〇 | |
スカシタゴボウ | 〇 | ||
タデ | スイバ | 〇 | |
ナデシコ | オランダミミナグサ | 〇 | |
スベリヒユ | スベリヒユ | 〇 | |
アカネ | フタバムグラ | 〇 | |
オオバコ | タチイヌノフグリ | 〇 | |
オオイヌノフグリ | 〇 | ||
アゼナ | ウリクサ | 〇 | |
シソ | ヒメオドリコソウ | 〇 | |
サギゴケ | トキワハゼ | 〇 | |
キク | ヨモギ | 〇 | |
アメリカセンダングサ | 〇 | ||
ヒメキンセンカ | 〇 | ||
トキンソウ | 〇 | ||
タカサブロウ | 〇 | ||
ヒメジョオン | 〇 | ||
ヒメムカシヨモギ | 〇 | ||
ハルジオン | 〇 | ||
オオアレチノギク | 〇 | ||
ハハコグサ | 〇 | ||
オニノゲシ | 〇 | ||
50 |
農薬不使用
・・・農薬は一切使用していません。
◎ネオニコチノイド系農薬不使用(苗にも使っていません)
◎ラジコンヘリによる殺虫剤の空中散布なし
◎畦の除草剤不使用
肥料不使用
・・・肥料も一切使用していません
コシヒカリ
5月20日
9月15日
竹内俊雄さんからのメッセージ
環境や人の体にやさしい農業を
地元の金沢市岸川町で長年、田んぼをつくっています。2~3年前までは現在の倍以上の田んぼをつくっていましたが、高齢になったため、現在は規模を小さくして田んぼ8反ほどと、畑を少しつくっています。
最近になり、会社勤めの息子が環境や人の体にやさしい農業をしたいと勉強をはじめました。生きもの元気米は、息子から参加しないかと話がありました。
新しいやり方にチャレンジ
息子には田植えの手伝いやもみすりを担当してもらっていますが、自分で農業をするなら、と色々考えているようです。
農業はその時代時代の考え方があるもので、新しいやり方にチャレンジするのは良いことだと思っています。息子が農業にたずさわりたいと考えているならば、できる限りの応援をしたいと思って、生きもの元気米に参加しました。