河北潟湖沼研究所が農家と取り組む河北潟の水辺・田んぼの生物多様性を保全するお米

生きもの元気米

綿村 裕さんの2024年産 (田んぼ:WSa63)生きもの元気米情報

このページでは、綿村裕さんの 2024年産 生きもの元気米について、以下の情報をご覧いただけます。

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農家紹介 綿村 裕さん

綿村さんは河北潟の南にある才田地域で長く米作りをされています。河北潟湖沼研究所が生きもの元気米の取り組みをはじめるときに、一番最初に参加すると言ってくださったのが綿村さんです。 どのような思いから参加するにいたったのか、お話をうかがいました。    
作業中の綿村さん

生産者:綿村 裕さん

生きもの元気米生産地:金沢市才田町

綿村さんからのメッセージ

金沢市才田町は米づくりの文化を持つ町

以前は、2ha程度の田んぼでお米を作っていました。才田の辺りは昔から農業が営まれてきた地域で、一軒あたり大体2ha程度の田んぼを持っています。当時は収穫したお米の仕上がりを楽しみにしていましたが、会社経営の傍らの収穫作業を続けるのが年々難しくなり、現在では40aを残し、残りの田んぼは貸し出してお米を作ってもらっています。

才田地域の文化をなくさないめに

現在は多くの方が、ほかの人に土地を貸して作ってもらっていますが、田んぼを維持するためには様々な費用がかかるため、土地を手放す人が多いのも現状です。このままでは才田の文化や景観が失われていく可能性がある中で、お米の価値を高め、健全な農業ができるよう将来につないでいきたいと思っていました。

人や生きものにやさしい農業で才田地域を活性化したい

そのような思いがある中で、私の田んぼの生きものを調べてもらう機会がありました。その結果、ほとんど生きものがいない事実を知り、正直ショックでした。
私が思うこれからの農業は、人や生きものに優しい農業です。これを実現する米づくりを広げていき、環境へ配慮したブランド米をつくり、地域を活性化したい、との思いから「生きもの元気米」の取り組みへの参加を決めました。

田んぼ(WSa63)の場所

生きもの元気米を作る田んぼの住所

石川県金沢市才田町東63番地(約4,000平方メートル)

綿村さんの生きもの元気米田んぼ(WSa63)の様子(2024年)

2024年5月14日
2024年5月14日

2024年6月12日
2024年6月12日

2024年7月5日
2024年7月5日

今年の田んぼスター: コハクチョウ

生産者の綿村さんは、ハクチョウのために2020年より冬の田んぼに水を張るようになりました。たくさんのコハクチョウが綿村さんの田んぼで、餌を食べたり、羽をのばしたりしています。面積約4,600㎡の広い田んぼですので、水が張られることで、たくさんのコハクチョウが飛来できます。今冬もハクチョウたちの集まる田んぼになりますように。

調査員からひとこと ~ 綿村さんの田んぼ(WSa63)はこんなところ!

 今年で生きもの元気米11年目をむかえました。この田んぼは、冬に水が張られると、コハクチョウが飛来し、田んぼで餌を食べたり、羽を休めるコハクチョウが観察されます。この田んぼには別名があり、畦にたくさんの花が咲くことから「お花畑の田んぼ」とも呼ばれています。とくに春の畦には、ハハコグサやタンポポ類、シロツメクサ、カタバミ類、ヘビイチゴなどの小さな野草の花がいっぱい咲き、楽園のようになります。   予約購入はこちら

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綿村さんの田んぼ(WSa63)の生きものリスト

<陸の生きもの>

分類 種名
両生類
アマガエル科 ニホンアマガエル
アカガエル科 トノサマガエル
昆虫類
バッタ目 ハネナガイナゴ
ウスイロササキリ
カメムシ目 ウンカ類
セジロウンカ
ヒメトビウンカ
アブラムシ類
ルリクチブトカメムシ
タイリクヒメハナカメムシ
コウチュウ目 マメハンミョウ
イネゾウムシ
ヒメカメノコテントウ
ハエ目 ヒロクチバエ科
アシナガバエ科
ハエのなかま(小型種)
ユスリカのなかま(小型種)
チョウ目 ツバメシジミ
クモガタ類
クモ目 キシダグモ科
オスクロハエトリ
ハエトリグモのなかま
カニグモのなかま

 

<水の中の生きもの>

分類 種名
両生類
アマガエル科 ニホンアマガエル(幼生)
アカガエル科 トノサマガエル(幼生)
昆虫類
コウチュウ目 ゴマフガムシのなかま(成虫)
ユスリカのなかま(幼虫)
巻貝類
タニシ科 ヒメタニシ
ミミズ類
ジュズイミミズ科 ハッタミミズ(糞塊)
ヒル類
イシビル科 セスジビル

 

 コハクチョウ トノサマガエル
コハクチョウ トノサマガエル
   
   

綿村さんの田んぼ(WSa63)の植物

植物リスト

2024分は作成中です

科名 種名 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021 2022 2023
シャジクモ シャジクモ
トクサ スギナ
イノモトソウ ヒメミズワラビ
ドクダミ ドクダミ
サトイモ ウキクサ
オモダカ オモダカ
ラン ネジバナ
ツユクサ ツユクサ
イボクサ
ミズアオイ コナギ
イグサ ヒメコウガイゼキショウ
イグサ
カヤツリグサ チャガヤツリ
コゴメガヤツリ
カヤツリグサ
テンツキ
ヒデリコ
ヒンジガヤツリ
イヌホタルイ
ホタルイ
イネ スズメノテッポウ
コバンソウ
ヒメコバンソウ
ギョウギシバ
メヒシバ
アキメヒシバ
ケイヌビエ
オヒシバ
ミズタカモジグサ
アゼガヤ
オオクサキビ
オオアワガエリ
スズメノカタビラ
オオスズメノカタビラ
ヒエガエリ
アキノエノコログサ
フシネキンエノコロ
キンエノコロ
イチゴツナギ属の一種
ベンケイソウ コモチマンネングサ
ブドウ ノブドウ
アカバナ チョウジタデ
マメ クサネム
コメツブツメクサ
シロツメクサ
ヤハズエンドウ
バラ ヘビイチゴ
カタバミ カタバミ
トウダイグサ エノキグサ
コニシキソウ
オトギリソウ コケオトギリ
アブラナ タネツケバナ
イヌガラシ
スカシタゴボウ
タデ ヤナギタデ
アレチギシギシ
ナデシコ オランダミミナグサ
ヒユ アカザ
スベリヒユ スベリヒユ
アカネ フタバムグラ
オオバコ キクモ
オオバコ
タチイヌノフグリ
オオイヌノフグリ
アゼナ アメリカアゼナ
アゼナ
シソ ヒメジソ
サギゴケ トキワハゼ
キク アメリカセンダングサ
トキンソウ
ベニバナボロギク
アメリカタカサブロウ
タカサブロウ
ヒメジョオン
ヒメムカシヨモギ
ハルジオン
オオアレチノギク
チチコグサ
ホソバニガナ
ニガナ
オオジシバリ
アキノノゲシ
ハハコグサ
ノボロギク
セイタカアワダチソウ
アキノキリンソウ
オニノゲシ
ノゲシ
セイヨウタンポポ
オニタビラコ
セリ セリ
ウキゴケ イチョウウキゴケ
25 31 36 31 44 28 28 32 18 23 29

 

キクモ ヒメミズワラビ
キクモ ヒメミズワラビ

綿村さんの生きもの元気米(田んぼ:WSa63) 農薬・肥料の情報

農薬の使用状況

◎ネオニコチノイド系農薬不使用(苗にも使っていません)
◎ラジコンヘリによる殺虫剤の空中散布なし
◎畦の除草剤不使用

・田んぼの中で使用された農薬
除草剤/ベンケイ1kg粒剤(使用時期:2024年5月4日)(使用量:1kg/10a)

・種子に使用された農薬
ダコレート200倍溶液(使用時期:2024年3月31日)

肥料の使用状況

新コシ一発(使用時期:2024年5月4日)(使用量:37kg/10a)
PKけい酸(使用時期:2024年6月22日)(使用量:20kg/10a)

綿村さんの生きもの元気米(田んぼ:WSa63)の品種・その他の情報

品種

コシヒカリ

田植え日

2024年5月

生きもの調査について

調査実施項目

1)昆虫スイーピング調査

2)底生生物調査

3)植物調査

*調査員 川原(高橋)奈苗(NPO法人河北潟湖沼研究所)

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