河北潟湖沼研究所が農家と取り組む河北潟の水辺・田んぼの生物多様性を保全するお米
このページでは、石橋農園さんの田んぼ:IKi789の生きもの元気米について、以下の情報をご覧いただけます。
石橋農園さんは2015年から生きもの元気米に参加してくださっています。2015年は河北潟干拓地内の田んぼ:IKo140でしたが、2016年は生きもの元気米では一番山手にある田んぼで生きもの元気米を生産してくださいます。 |
生産者:楽園果実 石橋農園さん
(写真は園主・石橋 英朗さん)
生きもの元気米生産地:金沢市湖南町
石川県金沢市岸川町7、8、9 (約2,457平方メートル)
5月8日、田植え直後 | 6月20日、除草する石橋さん。農薬不使用なので大変です! |
6月28日、大きく育った稲。 稲の合間にはトンボの姿もたくさん見えました。 |
7月11日、緑がまぶしい田んぼです。 手前にシオカラトンボ?が写りこんでいます。 |
8月4日、稲穂が黄色くなり始めています。 | 8月24日、きれいな色をしています。 |
この田んぼは、生きもの元気米2年目をむかえました。約2,500㎡の広い田んぼでの、農薬不使用による米づくりは、雑草対策が大きな課題となります。田んぼにイヌビエが多数でるようになり、農家さんは大変苦労してつくられました。中干し前の田んぼにはカイエビやニホンアマガエルのおたまじゃくしがたくさんみられ、植物では湿生植物のクログワイがみられるようになりました。
1)昆虫スイーピング調査
2)底生生物調査
3)植物調査
*調査員 高橋奈苗(NPO法人河北潟湖沼研究所)
*生きもの調査の結果はこの下に田んぼの生きものリストでご確認いただけます。
科名 | 種名 |
哺乳類 | |
モグラ科 | モグラのなかま |
鳥類 | |
カモ科 | カルガモ |
スズメ科 | スズメ |
両生類 | |
アマガエル科 | ニホンアマガエル |
アカガエル科 | トノサマガエル |
昆虫類 | |
トンボ目 | シオカラトンボ |
アキアカネ | |
アジアイトトンボ | |
クモ目 | アシナガグモのなかま |
コガネグモのなかま | |
カニグモのなかま | |
ハエトリグモのなかま | |
バッタ目 | ショウリョウバッタ |
ハネナガイナゴ | |
イナゴ属類の若虫 | |
カメムシ目 | ミズムシのなかま |
セジロウンカ | |
ヒメトビウンカ | |
アワダチソウグンバイ | |
ツマグロヨコバイ | |
アカスジカスミカメ | |
タイリクヒメハナカメムシ | |
クモヘリカメムシ | |
アザミウマ目 | イネアザミウマ |
アザミウマのなかま | |
ハエ目 | ガガンボのなかま |
ユスリカのなかま | |
ミナミヒメヒタラアブ | |
ニクバエのなかま | |
ショウジョウバエ | |
ハエのなかま(小型種) | |
ハチ目 | ヒメバチのなかま |
ハチのなかま(小型種) | |
コウチュウ目 | イモサルハムシ |
イネミズゾウムシ | |
クロハナケシキスイ |
科名 | 種名 |
両生類 | |
アマガエル科 | ニホンアマガエル(幼生) |
昆虫類 | |
トンボ目 | トンボのなかま(幼虫) |
カメムシ目 | コミズムシのなかま |
ヒメアメンボ | |
コウチュウ目 | ゲンゴロウのなかま(幼虫) |
ゴマフガムシ | |
ハエ目 | ガガンボのなかま(幼虫) |
ユスリカのなかま(幼虫) | |
二枚貝類 | |
ドブシジミ科 | ドブシジミ |
巻貝類 | |
サカマキガイ科 | サカマキガイ |
ミミズ類 | |
イトミミズ科 | イトミミズのなかま |
ヒル類 | |
イシビル科 | イシビルのなかま |
甲殻類 | |
カイエビ科 | カイエビ |
科名 | 種名 |
トクサ | スギナ |
ミズアオイ | コナギ |
カヤツリグサ | コゴメガヤツリ |
カヤツリグサ | |
イネ | スズメノテッポウ |
メヒシバ | |
イヌビエ | |
スズメノカタビラ | |
アカバナ | チョウジタデ |
マメ | クサネム |
カタバミ | カタバミ |
オッタチカタバミ | |
トウダイグサ | エノキグサ |
コニシキソウ | |
アブラナ | タネツケバナ |
スカシタゴボウ | |
ナデシコ | オランダミミナグサ |
スベリヒユ | スベリヒユ |
サギゴケ | トキワハゼ |
キク | トキンソウ |
タカサブロウ | |
オオアレチノギク | |
コウゾリナ | |
ハハコグサ | |
セイタカアワダチソウ | |
オニノゲシ | |
種数 | 26 |
農薬不使用
・・・農薬は一切使用していません。
◎ネオニコチノイド系農薬不使用(苗にも使っていません)
◎ラジコンヘリによる殺虫剤の空中散布なし
◎畦の除草剤不使用
使用した肥料の種類:キング豊穣(使用時期:2016年3月20日)
コシヒカリ
石橋農園さんからのメッセージ
自分が食べたいと思うものをつくる
2015年度から、生きもの元気米の栽培契約を交わしました。田んぼのほかに、河北潟干拓地で農薬を使わない果実や野菜も栽培しています。これらの野菜や果実を食べて育ったニワトリも園内で飼っています。
農薬は好きではありません。自分が食べたいと思うものを目指した結果、農薬を使わないことを基本に栽培する農作物が増えていきました。毎年、栽培方法を試しながら日々農業に向き合い、試行錯誤を重ねて、いい農作物を作りたいと考えていをます。
生きもの元気米の取り組みは2014年に話を聞いたときから、農薬をつかわない取り組みとして興味があり、私の作っている米も皆様に食べてもらいたいと思い参加しました。