河北潟湖沼研究所が農家と取り組む河北潟の水辺・田んぼの生物多様性を保全するお米
Oneさんは2016年は3枚の田んぼ(OSa7475、OSa278、OSa2792)で生きもの元気米を、1枚(OSa159)でレンコンを作ってくださいます。ここでは2016年より生きもの元気米の生産を始めた田んぼ:OSa278の情報を紹介しています。
こちらのページで紹介しています。
石川県金沢市才田町戌278
田んぼの面積約4000平方メートル、広大です。(8月23日) | 8月25日の田んぼOSa278の稲穂です。 |
稲刈りは9月13日に行われました。 |
この田んぼ:OSa278は今年から生きもの元気米に加わりました。約4000平方メートルと大きな田んぼで、これまでも畦の草刈がおこなわれてきたことから、今年の生きもの元気米田んぼの中で野草の種類が一番多く確認されています。水草のシャジクモやウキクサ、スズメノテッポウやタガラシ、オモダカ、トキワハゼ、タカサブロウなどの野草が目立ちます。春はタシギが4~5羽、田んぼで餌をついばんでいました。カエルは、アマガエルとトノサマガエルがみられ、草も多ければ動物も多くみられる田んぼです。
タガラシ | ベニシジミ |
タカサブロウ | モンシロチョウ |
1)昆虫スイーピング調査
2)底生生物調査
3)植物調査
*調査員 川原奈苗(NPO法人河北潟湖沼研究所)
*生きもの調査の結果はこの下に田んぼの生きものリストとして表示しています。
科名 | 種名 |
鳥類 | |
シギ科 | タシギ |
タカ科 | トビ |
カラス科 | ハシボソガラス |
ムクドリ科 | ムクドリ |
セキレイ科 | ハクセキレイ |
両生類 | |
アマガエル科 | ニホンアマガエル |
アカガエル科 | トノサマガエル |
昆虫類 | |
トンボ目 | アキアカネ |
クモ目 | アシナガグモのなかま |
バッタ目 | ショウリョウバッタ |
ハネナガイナゴ | |
ハエ目 | ガガンボのなかま |
ユスリカのなかま | |
ミナミヒメヒタラアブ | |
ヒゲナガヤチバエ | |
チョウ目 | ベニシジミ |
コウチュウ目 | クロヘリヒメテントウ |
イネミズゾウムシ |
科名 | 種名 |
昆虫類 | |
コウチュウ目 | ゴマフガムシ |
ハエ目 | ユスリカのなかま(幼虫) |
二枚貝類 | |
ドブシジミ科 | ドブシジミ |
シジミ科 | マシジミ |
巻貝類 | |
タニシ科 | ヒメタニシ |
モノアラガイ科 | ヒメモノアラガイ |
ハブタエモノアラガイ | |
モノアラガイ類の幼貝 | |
ヒラマキガイ科 | ヒラマキガイモドキ |
サカマキガイ科 | サカマキガイ |
ミミズ類 | |
イトミミズ科 | イトミミズのなかま |
甲殻類 | |
カイエビ科 | カイエビ |
- | ミジンコのなかま |
- | カイミジンコのなかま |
科名 | 種名 |
シャジクモ | シャジクモ |
トクサ | スギナ |
サトイモ | ウキクサ |
オモダカ | オモダカ |
ラン | ネジバナ |
ツユクサ | イボクサ |
イグサ | イグサ |
クサイ | |
カヤツリグサ | カヤツリグサ |
イネ | スズメノテッポウ |
ヒメコバンソウ | |
メヒシバ | |
イヌビエ | |
アゼガヤ | |
オオアワガエリ | |
ヨシ | |
スズメノカタビラ | |
キンポウゲ | タガラシ |
ブドウ | ノブドウ |
アカバナ | チョウジタデ |
マメ | クサネム |
ヤハズソウ | |
コメツブツメクサ | |
シロツメクサ | |
ヤハズエンドウ | |
バラ | ヘビイチゴ |
トウダイグサ | エノキグサ |
コニシキソウ | |
オトギリソウ | コケオトギリ |
アブラナ | タネツケバナ |
イヌガラシ | |
スカシタゴボウ | |
タデ | ボントクタデ |
スイバ | |
ナデシコ | オランダミミナグサ |
オオバコ | オオバコ |
アゼナ | アメリカアゼナ |
サギゴケ | トキワハゼ |
キク | ヨモギ |
アメリカセンダングサ | |
トキンソウ | |
タカサブロウ | |
ハルジオン | |
オオアレチノギク | |
アキノノゲシ | |
セイタカアワダチソウ | |
オニノゲシ | |
セイヨウタンポポ | |
ウコギ | オオチドメ |
セリ | セリ |
種数 |
50 種 |
アールタイプ(使用時期:2016年5月9日)(使用量:1kg/10a)
*この使用量は石川県の慣行栽培で使用される農薬の使用回数に比べて、7割少ない量です。
◎ネオニコチノイド系農薬不使用(苗にも使っていません)
◎ラジコンヘリによる殺虫剤の空中散布なし
◎畦の除草剤不使用
アミノ有機(使用時期:2016年3月4日)(使用量:168kg/10a)
マイティコートコシヒカリ(使用時期:2016年5月9日)(使用量:18kg/10a)
コシヒカリ
田んぼOSa278で栽培された28年産の生きもの元気米について、残留農薬検査を実施しました。
その結果、農薬は検出されませんでした。下の画像が検査結果の報告書です。
生きもの元気米による農薬削減の取り組みが、より確かなものとして証明されました。