河北潟湖沼研究所が農家と取り組む河北潟の水辺・田んぼの生物多様性を保全するお米
石橋農園さんは2015年から生きもの元気米に参加してくださっています。2015年は河北潟干拓地内の田んぼ:IKo140で、2016年からは田んぼIKi789、2021年度からは田んぼIKi25での生産も始まりました。 |
生産者:楽園果実 石橋農園さん
(写真は園主・石橋 英朗さん)
生きもの元気米生産地:金沢市岸川町
石川県金沢市岸川町7、8、9(約2,457平方メートル)
4月26日、田植え前の様子 | 7月26日、田んぼの様子 |
8月10日の田んぼの様子。 | 9月4日に草取りをしました。 |
無肥料で栽培されるようになってから、水の中の生きものの数は少なくなった印象がありますが、よく動き回るカイエビはすぐに見つかります。二枚貝のような殻をもつカイエビですが、貝ではなくエビやミジンコと同じ甲殻類になります。小さくたくさんある足をせわしなく動かして、田んぼの水の中を動き回ります。
1)昆虫スイーピング調査
2)底生生物調査
3)植物調査
*調査員 川原奈苗(NPO法人河北潟湖沼研究所)
*生きもの調査の結果はこの下に田んぼの生きものリストでご確認いただけます。
科名 | 種名 | 2016 | 2017 | 2018 | 2019 |
哺乳類 | |||||
モグラ科 | モグラのなかま | ○ | |||
鳥類 | |||||
カモ科 | カルガモ | ○ | |||
タカ科 | チョウゲンボウ | 〇 | |||
スズメ科 | スズメ | ○ | |||
セキレイ科 | ハクセキレイ | 〇 | 〇 | ||
両生類 | |||||
アマガエル科 | ニホンアマガエル | ○ | 〇 | 〇 | |
アカガエル科 | トノサマガエル | ○ | |||
昆虫類 | |||||
トンボ目 | シオカラトンボ | ○ | 〇 | 〇 | |
アキアカネ | ○ | 〇 | |||
アジアイトトンボ | ○ | 〇 | 〇 | ||
クモ目 | アシナガグモのなかま | ○ | |||
コガネグモのなかま | ○ | ||||
カニグモのなかま | ○ | ||||
ハエトリグモのなかま | ○ | ||||
バッタ目 | ショウリョウバッタ | ○ | |||
ハネナガイナゴ | ○ | ||||
イナゴ属類の若虫 | ○ | ||||
カメムシ目 | ミズムシのなかま | ○ | |||
セジロウンカ | ○ | ||||
ヒメトビウンカ | ○ | ||||
アワダチソウグンバイ | ○ | ||||
ツマグロヨコバイ | ○ | ||||
アカスジカスミカメ | ○ | ||||
タイリクヒメハナカメムシ | ○ | ||||
クモヘリカメムシ | ○ | ||||
アザミウマ目 | イネアザミウマ | ○ | |||
アザミウマのなかま | ○ | ||||
ハエ目 | ガガンボのなかま | ○ | |||
ユスリカのなかま | ○ | ||||
ミナミヒメヒタラアブ | ○ | ||||
ニクバエのなかま | ○ | ||||
ショウジョウバエ | ○ | ||||
ハエのなかま(小型種) | ○ | ||||
ハチ目 | ヒメバチのなかま | ○ | |||
ハチのなかま(小型種) | ○ | ||||
コウチュウ目 | イモサルハムシ | ○ | |||
イネミズゾウムシ | ○ | ||||
クロハナケシキスイ | ○ | ||||
36 | 2 | 4 | 4 |
科名 | 種名 | 2016 | 2017 | 2018 | 2019 |
両生類 | |||||
アマガエル科 | ニホンアマガエル(幼生) | ○ | 〇 | 〇 | |
昆虫類 | |||||
トンボ目 | アキアカネ(幼虫) | 〇 | |||
トンボのなかま(幼虫) | ○ | ||||
カゲロウ目 | コカゲロウのなかま(幼虫) | 〇 | |||
カメムシ目 | コミズムシのなかま | ○ | 〇 | ||
ヒメアメンボ | ○ | ||||
コウチュウ目 | ゲンゴロウのなかま(幼虫) | ||||
ゴマフガムシ | 〇 | 〇 | |||
ハエ目 | ガガンボのなかま(幼虫) | ○ | |||
ユスリカのなかま(幼虫) | ○ | ||||
ヌカカのなかま(幼虫) | 〇 | ||||
二枚貝類 | |||||
ドブシジミ科 | ドブシジミ | ○ | 〇 | ||
巻貝類 | |||||
サカマキガイ科 | サカマキガイ | ○ | 〇 | ||
ミミズ類 | |||||
イトミミズ科 | イトミミズのなかま | ○ | 〇 | ||
ヒル類 | |||||
イシビル科 | イシビルのなかま | ○ | |||
甲殻類 | |||||
カイエビ科 | カイエビ | ○ | 〇 | 〇 | 〇 |
科名 | 種名 | 2016 | 2017 | 2018 | 2019 | 2020 | 2021 |
トクサ | スギナ | ○ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
サトイモ | ウキクサ | 〇 | |||||
オモダカ | オモダカ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | ||
ツユクサ | ツユクサ | 〇 | 〇 | ||||
イボクサ | 〇 | 〇 | |||||
ミズアオイ | コナギ | ○ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
イグサ | イグサ | 〇 | 〇 | ||||
カヤツリグサ | コゴメガヤツリ | ○ | 〇 | ||||
カヤツリグサ | ○ | 〇 | |||||
キンガヤツリ | 〇 | ||||||
ハリイ | 〇 | ||||||
クログワイ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | ||
ヒデリコ | 〇 | ||||||
ホタルイ | 〇 | 〇 | |||||
イヌホタルイ | 〇 | 〇 | 〇 | ||||
イネ | スズメノテッポウ | ○ | 〇 | 〇 | 〇 | ||
メリケンカルカヤ | 〇 | 〇 | |||||
メヒシバ | ○ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |
ケイヌビエ | ○ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | ||
タイヌビエ | 〇 | ||||||
スズメノカタビラ | ○ | 〇 | 〇 | 〇 | |||
アキノエノコログサ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | ||
ベンケイソウ | コモチマンネングサ | 〇 | 〇 | ||||
アカバナ | チョウジタデ | ○ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |
メマツヨイグサ | 〇 | ||||||
マメ | クサネム | ○ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
シロツメクサ | 〇 | ||||||
ヤハズエンドウ | 〇 | 〇 | |||||
カタバミ | カタバミ | ○ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |
トウダイグサ | エノキグサ | ○ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
コニシキソウ | ○ | 〇 | |||||
オトギリソウ | コケオトギリ | 〇 | 〇 | ||||
アブラナ | タネツケバナ | ○ | 〇 | ||||
スカシタゴボウ | ○ | 〇 | 〇 | 〇 | |||
タデ | イヌタデ | 〇 | |||||
ミゾソバ | 〇 | 〇 | |||||
ナデシコ | オランダミミナグサ | ○ | 〇 | 〇 | |||
ザクロソウ | ザクロソウ | 〇 | |||||
スベリヒユ | スベリヒユ | ○ | 〇 | ||||
アカネ | フタバムグラ | 〇 | 〇 | ||||
ヒルガオ | ヒルガオ科の一種 | 〇 | 〇 | 〇 | |||
アゼナ | アメリカアゼナ | 〇 | |||||
アゼナ | 〇 | 〇 | 〇 | ||||
シソ | トウバナ | 〇 | |||||
サギゴケ | トキワハゼ | ○ | 〇 | 〇 | |||
キク | ヨモギ | 〇 | 〇 | ||||
トキンソウ | ○ | 〇 | 〇 | 〇 | |||
タカサブロウ | ○ | 〇 | |||||
ヒメジョオン | 〇 | ||||||
ハルジオン | 〇 | ||||||
ヒメムカシヨモギ | 〇 | ||||||
オオアレチノギク | ○ | 〇 | 〇 | ||||
コウゾリナ | ○ | ||||||
ハハコグサ | ○ | 〇 | |||||
セイタカアワダチソウ | ○ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |
オニノゲシ | ○ | 〇 | 〇 | ||||
セイヨウタンポポ | 〇 | 〇 | |||||
オニタビラコ | 〇 | ||||||
セリ | セリ | 〇 | |||||
25 | 31 | 28 | 26 | 23 | 24 | ||
クログワイ |
農薬不使用
・・・農薬は一切使用していません。
◎ネオニコチノイド系農薬不使用(苗にも使っていません)
◎ラジコンヘリによる殺虫剤の空中散布なし
◎畦の除草剤不使用
肥料は使用していません。
コシヒカリ
5月13日
石橋農園さんからのメッセージ
自分が食べたいと思うものをつくる
2015年度から、生きもの元気米の栽培契約を交わしました。田んぼのほかに、河北潟干拓地で農薬を使わない果実や野菜も栽培しています。これらの野菜や果実を食べて育ったニワトリも園内で飼っています。
農薬は好きではありません。自分が食べたいと思うものを目指した結果、農薬を使わないことを基本に栽培する農作物が増えていきました。毎年、栽培方法を試しながら日々農業に向き合い、試行錯誤を重ねて、いい農作物を作りたいと考えていをます。
生きもの元気米の取り組みは2014年に話を聞いたときから、農薬をつかわない取り組みとして興味があり、私の作っている米も皆様に食べてもらいたいと思い参加しました。