河北潟湖沼研究所が農家と取り組む河北潟の水辺・田んぼの生物多様性を保全するお米
Oneさんは2020年も3枚の田んぼ(OSa7475、OSa278、OSa2792)で生きもの元気米を、1枚(OKo7)でレンコンを作ってくださいます。ここでは2016年より生きもの元気米の生産を始めた田んぼ:OSa2792の情報を紹介しています。
お米の品種は石川県独自の品種「ゆめみづほ」です。
農事組合法人Oneさんは30代のメンバーが中心となり、代表・宮野一さん、副代表・宮野義隆さんご兄弟を中心に、「いい土作り」を第一に農業に取り組まれています。 詳しくはこちらのページで紹介しています。 |
石川県金沢市才田町戌279-2 (約1,438平方メートル)
4月28日、田植え後の様子です。 |
7月13日の田んぼの様子です。 |
8月2日の田んぼの様子です。 |
今年は梅雨が長びいて雨がたくさん降ったことが影響したのか、イトミミズが多くみられました。小さな集団になって、細長い体をくにゃくにゃ動かしているのが見えますが、見えているのはイトミミズの尾のほうで、頭は土の中にあります。少し深いところの土を食べては糞を出し、表面の土を入れ替えることから、田んぼを耕しているといわれています。
生きもの元気米5年目の田んぼです。
この田んぼは生きもの元気米の中で、河北潟(湖)に一番近いところにあります。今年は梅雨が長びいて雨がたくさん降ったことが影響したのか、イトミミズが目立ってみられました。畦ではイネ科の植物が梅雨時にのびて、7月になるとハネナガイナゴがたくさんみられました。8月に好天がつづいて、いちはやく黄金色の稲穂が首を垂れ、例年より一週間ほど早く収穫されました。 |
科名 | 種名 | 2016 | 2017 | 2018 | 2019 | 2020 |
鳥類 | ||||||
キジ科 | キジ | 〇 | ||||
カラス科 | ハシボソガラス | 〇 | ||||
ツバメ科 | ツバメ | 〇 | 〇 | |||
ムクドリ科 | ムクドリ | 〇 | ||||
セキレイ科 | ハクセキレイ | 〇 | ||||
両生類 | ||||||
アマガエル科 | ニホンアマガエル | ○ | 〇 | 〇 | ||
アカガエル科 | トノサマガエル | ○ | 〇 | |||
昆虫類 | ||||||
トンボ目 | シオカラトンボ | ○ | 〇 | |||
アキアカネ | ○ | |||||
ウスバキトンボ | 〇 | |||||
アオモンイトトンボ | ○ | |||||
クモ目 | アシナガグモのなかま | ○ | ||||
カニグモのなかま | ○ | |||||
ハエトリグモのなかま | ○ | |||||
バッタ目 | ハネナガイナゴ | ○ | ○ | |||
オンブバッタ | 〇 | |||||
カメムシ目 | アワダチソウグンバイ | ○ | ||||
セジロウンカ | ○ | ○ | ||||
ヒメトビウンカ | ○ | ○ | ||||
トビイロウンカ | ○ | |||||
ツマグロヨコバイ | ○ | ○ | ||||
ヒメフタテンヨコバイ | ○ | |||||
ミドリカスリヨコバイ | ○ | |||||
イネホソミドリカスミカメ | ○ | |||||
タイリクヒメハナカメムシ | ○ | |||||
コウチュウ目 | ヒメカメノコテントウ | 〇 | ||||
ヒメガムシ | 〇 | |||||
ハエ目 | ガガンボのなかま | ○ | ||||
ヒメガガンボのなかま | ○ | |||||
ユスリカのなかま | ○ | |||||
ミナミヒメヒタラアブ | ○ | |||||
アシナガバエのなかま | ○ | |||||
ヒゲナガヤチバエ | ○ | |||||
ニクバエのなかま | ○ | |||||
ハエのなかま(小型種) | ○ | |||||
ハチ目 | セグロアシナガバチ | 〇 | ||||
ヒメバチのなかま | ○ | |||||
ハチのなかま(小型種) | ○ | |||||
チョウ目 | モンシロチョウ | 〇 | 〇 |
科名 | 種名 | 2016 | 2017 | 2018 | 2019 |
両生類 | |||||
アマガエル科 | ニホンアマガエル(幼生) | 〇 | 〇 | ||
アオガエル科 | シュレーゲルアオガエル(幼生) | ○ | |||
昆虫類 | |||||
コウチュウ目 | ゴマフガムシ | 〇 | |||
カメムシ目 | アメンボのなかま | ○ | 〇 | 〇 | |
マツモムシ | ○ | ||||
ハエ目 | ガガンボのなかま | ○ | |||
ユスリカのなかま | ○ | 〇 | |||
二枚貝類 | |||||
ドブシジミ科 | ドブシジミ | ○ | |||
シジミ科 | マシジミ | ○ | |||
巻貝類 | |||||
タニシ科 | ヒメタニシ | ○ | 〇 | ||
モノアラガイ科 | ヒメモノアラガイ | ○ | |||
ハブタエモノアラガイ | ○ | ||||
サカマキガイ科 | サカマキガイ | ○ | |||
ミミズ類 | |||||
イトミミズ科 | イトミミズのなかま | ○ | |||
ヒル類 | |||||
イシビル科 | イシビルのなかま | ○ | 〇 | ||
甲殻類 | |||||
カイエビ科 | カイエビ | ○ | 〇 | 〇 |
イトミミズ |
科名 | 種名 | 2016 | 2017 | 2018 | 2019 | 2020 |
トクサ | スギナ | ○ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
イノモトソウ | ヒメミズワラビ | 〇 | ||||
サトイモ | ウキクサ | ○ | 〇 | |||
オモダカ | オモダカ | ○ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
ラン | ネジバナ | ○ | ||||
ツユクサ | ツユクサ | 〇 | ||||
イボクサ | ○ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |
ミズアオイ | コナギ | ○ | ||||
イグサ | イグサ | ○ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
カヤツリグサ | コゴメガヤツリ | 〇 | 〇 | |||
カヤツリグサ | ○ | 〇 | ||||
テンツキ | 〇 | |||||
ヒデリコ | 〇 | |||||
イネ | スズメノテッポウ | ○ | 〇 | 〇 | 〇 | |
メリケンカルカヤ | 〇 | |||||
カズノコグサ | 〇 | 〇 | ||||
ヒメコバンソウ | ○ | 〇 | 〇 | 〇 | ||
メヒシバ | 〇 | 〇 | ||||
ケイヌビエ | 〇 | 〇 | 〇 | |||
アゼガヤ | 〇 | |||||
ネズミムギ | 〇 | |||||
オオアワガエリ | ○ | |||||
スズメノカタビラ | ○ | 〇 | 〇 | |||
オオスズメノカタビラ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | ||
ヒエガエリ | 〇 | 〇 | ||||
フシネキンエノコロ | 〇 | |||||
キンポウゲ | タガラシ | ○ | 〇 | |||
キツネノボタン | 〇 | 〇 | 〇 | |||
アカバナ | チョウジタデ | ○ | 〇 | 〇 | ||
マメ | クサネム | ○ | 〇 | 〇 | ||
シロツメクサ | ○ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |
ヤハズエンドウ | ○ | 〇 | 〇 | |||
ヤブツルアズキ | ||||||
バラ | ヘビイチゴ | ○ | 〇 | 〇 | 〇 | |
ノイバラ | 〇 | |||||
トウダイグサ | エノキグサ | ○ | 〇 | 〇 | ||
オトギリソウ | コケオトギリ | ○ | 〇 | 〇 | 〇 | |
アブラナ | タネツケバナ | ○ | 〇 | |||
イヌガラシ | ○ | 〇 | ||||
スカシタゴボウ | ○ | 〇 | 〇 | 〇 | ||
タデ | ヤナギタデ | |||||
ボントクタデ | ○ | 〇 | 〇 | |||
スイバ | ○ | 〇 | ||||
アレチギシギシ | 〇 | 〇 | 〇 | |||
ナデシコ | オランダミミナグサ | ○ | 〇 | 〇 | ||
コハコベ | 〇 | 〇 | ||||
ノミノフスマ | ○ | |||||
アカネ | ヤエムグラ | 〇 | ||||
フタバムグラ | 〇 | 〇 | ||||
オオバコ | オオカワヂシャ | 〇 | 〇 | |||
アゼナ | アメリカアゼナ | ○ | 〇 | 〇 | ||
シソ | トウバナ | 〇 | 〇 | 〇 | ||
イヌトウバナ | 〇 | |||||
ヒメジソ | 〇 | |||||
サギゴケ | トキワハゼ | ○ | 〇 | 〇 | ||
キク | ヨモギ | ○ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
アメリカセンダングサ | ○ | 〇 | 〇 | 〇 | ||
トキンソウ | ○ | 〇 | ||||
タカサブロウ | ○ | 〇 | 〇 | |||
ヒメジョオン | 〇 | 〇 | 〇 | |||
ハルジオン | ○ | 〇 | 〇 | 〇 | ||
オオアレチノギク | ○ | 〇 | ||||
ニガナ | 〇 | |||||
ハハコグサ | ○ | |||||
セイタカアワダチソウ | ○ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |
オニノゲシ | ○ | 〇 | 〇 | |||
セイヨウタンポポ | ○ | 〇 | 〇 | |||
ウコギ | オオチドメ | ○ | 〇 | |||
チドメグサ | 〇 | |||||
セリ | セリ | ○ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
ウキゴケ | イチョウウキゴケ | ○ | ||||
42 | 48 | 27 | 31 | 27 |
・田んぼの中で使用された農薬
田んぼでの農薬使用状況:除草剤コメット(使用時期:2020年4月29日)(使用量:1kg/10a)
・苗に使用された農薬 なし
◎ネオニコチノイド系農薬不使用(苗にも使っていません)
◎ラジコンヘリによる殺虫剤の空中散布なし
◎畦の除草剤不使用
*この使用量は石川県の慣行に比べて、約9割少ない量です。
マイティーコート早生一発(使用時期:2020年4月29日)(使用量:40kg/10a)
ゆめみづほ
2020年4月27日
1)昆虫スイーピング調査
2)底生生物調査
3)植物調査
*調査員 川原奈苗(NPO法人河北潟湖沼研究所)