河北潟湖沼研究所が農家と取り組む河北潟の水辺・田んぼの生物多様性を保全するお米
このページでは、石橋農園さんの田んぼ:IKi4748の生きもの元気米について、以下の情報をご覧いただけます。
石橋農園さんは2015年から生きもの元気米に参加してくださっています。2015年は河北潟干拓地内の田んぼ:IKo140で、2016年からは田んぼ:IKi789で、2021年からは田んぼ:IKi25でも生産されています。2023年から新たにこの田んぼIKi4748も生きもの元気米田んぼとなりました。 |

生産者:楽園果実 石橋農園さん
(写真は園主・石橋 英朗さん)
生きもの元気米生産地:金沢市岸川町
石川県金沢市岸川町ろ47,48
7月5日の田んぼの様子
7月7日の田んぼの様子
河北潟の平場の田んぼではほとんど見られなくなったニホンアカガエルが確認されました。この田んぼは、排水路の土水路との高低差が小さく、メダカなども出入りしており、ガムシ類やカゲロウ類の幼虫、カイエビなど水生動物も多くみられました。確認されたのは1個体のみでしたが、ニホンアカガエルが今後増えることを願って、田んぼスターにえらびました。
生きもの元気米2年目、農薬不使用6年目の田んぼです。田んぼに面した土水路にはメダカがみられ、コウノトリの家族がなにかを食べに飛来していました。河北潟の平野には少ないニホンアカガエルの成体が田んぼで確認されました。増えてほしいカエルです。田んぼの水の中にはカゲロウ類の幼虫、ゲンゴロウ類の幼虫、ガムシ類の幼虫、カイエビなどがにぎやかに見られました。夏の終わりはウスゲチョウジタデの黄色い花が畦を彩りました。 |
1)昆虫スイーピング調査
2)植物調査
*調査員 川原奈苗、南葉錬志郎(NPO法人河北潟湖沼研究所)
*生きもの調査の結果はこの下に田んぼの生きものリストでご確認いただけます。
<陸の生きもの>
| 分類 | 種名 |
| 両生類 | |
| アカガエル科 | ニホンアカガエル |
| 昆虫類 | |
| バッタ目 | ハネナガイナゴ |
| ウスイロササキリ | |
| カメムシ目 | ウンカ類 |
| ヒメトビウンカ | |
| セジロウンカ | |
| ツマグロヨコバイ | |
| マダラヨコバイ | |
| ヨコバイ類(幼虫) | |
| アワダチソウグンバイ | |
| クモヘリカメムシ | |
| ホソハリカメムシ | |
| アカスジカスミカメ | |
| トゲシラホシカメムシ | |
| コウチュウ目 | ゾウムシのなかま |
| ミイデラゴミムシ | |
| ハエ目 | キリウジガガンボ |
| ヒゲナガヤチバエ | |
| ニクバエのなかま | |
| ヒラタアブのなかま | |
| ハエのなかま(小型種) | |
| ユスリカのなかま(小型種) | |
| ケバエのなかま | |
| ヒメガガンボのなかま | |
| ハチ目 | コマユバチ科 |
| アザミウマ目 | アザミウマのなかま |
| クモガタ類 | |
| クモ目 | ハナグモ |
| オスクロハエトリ | |
| アシナガグモ科 | |
| ハエトリグモ科 | |
| カニグモ科 |
<水の中の生きもの>
| 分類 | 種名 |
| 両生類 | |
| アマガエル科 | ニホンアマガエル(幼生) |
| 昆虫類 | |
| カゲロウ目 | カゲロウのなかま(幼虫) |
| カメムシ目 | ヒメアメンボ |
| コミズムシのなかま | |
| コウチュウ目 | ゴマフガムシ |
| ヒラタガムシ類 | |
| ゲンゴロウのなかま(幼虫) | |
| ガムシのなかま(幼虫) | |
| イネミズゾウムシ | |
| ハエ目 | ユスリカのなかま(幼虫) |
| ガガンボのなかま(幼虫) | |
| 巻貝類 | |
| タニシ科 | ヒメタニシ |
| モノアラガイ科 | ヒメモノアラガイ |
| サカマキガイ科 | サカマキガイ |
| ミミズ類 | |
| イトミミズ科 | イトミミズのなかま |
| ジュズイミミズ科 | ハッタミミズ |
| ヒル類 | |
| イシビル科 | セスジビル |
| 甲殻類 | |
| カイエビ科 | カイエビ |
| 科名 | 種名 | 2023 | 2024 |
| トクサ | スギナ | 〇 | 〇 |
| イノモトソウ | ヒメミズワラビ | 〇 | |
| サトイモ | アオウキクサ | 〇 | |
| オモダカ | オモダカ | 〇 | 〇 |
| ツユクサ | ツユクサ | 〇 | 〇 |
| イボクサ | 〇 | 〇 | |
| ミズアオイ | コナギ | 〇 | 〇 |
| イグサ | イグサ | 〇 | |
| カヤツリグサ | コゴメガヤツリ | 〇 | 〇 |
| テンツキ | 〇 | 〇 | |
| ヒデリコ | 〇 | 〇 | |
| スゲ属の一種 | 〇 | ||
| イネ | スズメノテッポウ | 〇 | |
| メヒシバ | 〇 | ||
| アゼガヤ | 〇 | ||
| タイヌビエ | 〇 | ||
| カモジグサ | 〇 | ||
| アシカキ | 〇 | ||
| スズメノカタビラ | 〇 | ||
| アカバナ | ヒレタゴボウ | 〇 | |
| チョウジタデ | 〇 | 〇 | |
| ベンケイソウ | コモチマンネングサ | 〇 | |
| マメ | クサネム | 〇 | 〇 |
| カスマグサ | 〇 | ||
| ヤブツルアズキ | 〇 | ||
| トウダイグサ | エノキグサ | 〇 | 〇 |
| コニシキソウ | 〇 | ||
| オトギリソウ | コケオトギリ | ||
| アブラナ | タネツケバナ | 〇 | 〇 |
| スカシタゴボウ | 〇 | ||
| ミカン | サンショウ | 〇 | |
| タデ | ボントクタデ | ||
| スベリヒユ | スベリヒユ | 〇 | |
| アカネ | フタバムグラ | 〇 | |
| ムラサキ | ハナイバナ | 〇 | |
| アゼナ | アメリカアゼナ | 〇 | |
| アゼナ | 〇 | 〇 | |
| ウリクサ | 〇 | ||
| シソ | イヌトウバナ | ||
| サギゴケ | トキワハゼ | 〇 | |
| キキョウ | ミゾカクシ | 〇 | |
| キク | アメリカセンダングサ | 〇 | 〇 |
| トキンソウ | 〇 | 〇 | |
| アメリカタカサブロウ | 〇 | ||
| ヒメムカシヨモギ | 〇 | ||
| オオアレチノギク | 〇 | ||
| ノボロギク | 〇 | ||
| セイタカアワダチソウ | 〇 | 〇 | |
| ノゲシ | 〇 | ||
| セリ | セリ | 〇 | |
| 22 | 37 | ||
| オモダカ | イボクサ |
| ミゾカクシ | アゼナ |
農薬不使用・・・農薬は一切使用していません。
◎ネオニコチノイド系農薬不使用(苗にも使っていません)
◎ラジコンヘリによる殺虫剤の空中散布なし
◎畦の除草剤不使用
自家製堆肥(野菜原料)(使用時期:2024年3月31日)(使用量:488kg/10a)
コシヒカリ
5月15日
石橋農園さんからのメッセージ
自分が食べたいと思うものをつくる
2015年度から、生きもの元気米の栽培契約を交わしました。田んぼのほかに、河北潟干拓地で農薬を使わない果実や野菜も栽培しています。これらの野菜や果実を食べて育ったニワトリも園内で飼っています。
農薬は好きではありません。自分が食べたいと思うものを目指した結果、農薬を使わないことを基本に栽培する農作物が増えていきました。毎年、栽培方法を試しながら日々農業に向き合い、試行錯誤を重ねて、いい農作物を作りたいと考えていをます。
生きもの元気米の取り組みは2014年に話を聞いたときから、農薬をつかわない取り組みとして興味があり、私の作っている米も皆様に食べてもらいたいと思い参加しました。