河北潟湖沼研究所が農家と取り組む河北潟の水辺・田んぼの生物多様性を保全するお米
このページでは、石橋農園さんの田んぼ:IKi25の生きもの元気米について、以下の情報をご覧いただけます。
石橋農園さんは2015年から生きもの元気米に参加してくださっています。2015年は河北潟干拓地内の田んぼ:IKo140で、2016年からは田んぼ:IKi789で、2021年からは新たに田んぼ:IKi25でも生産が始まりました。 |
生産者:楽園果実 石橋農園さん
(写真は園主・石橋 英朗さん)
生きもの元気米生産地:金沢市岸川町
石川県金沢市岸川町は24,25,26
5月26日の田んぼの様子 | |
田んぼスターには基本的には動物をえらんでいますが、畦に増えてほしい在来の植物のミゾカクシがたくさんみられますので、ミゾカクシをこの田んぼのスターにしました。田んぼの湿り気のあるところに生えるキキョウのなかまで、ほ場整備された乾いた田んぼにはみられなくなります。草丈が15cmほどまでの小さな野草ですが、茎が地上をはって増えるため、畦全体がミゾカクシに覆われることもあります。背丈の低いこうした在来種を大切にすると、除草剤不要で雑草管理が楽にできるように思います。
生きもの元気米2年目をむかえました。無農薬にして4年目、今年も無肥料で栽培されました。畦の一部にミゾカクシがたくさん生えているところがあり、別名アゼムシロの名のとおり、畦にむしろを敷いたように生え、独特の形の花を咲かせます。このほか、ヒンジガヤツリやセリ、コケオトギリなど背丈の低い在来の草が目立ちました。田んぼの水の中にはカイエビがたくさんみられ、ニホンアマガエルも目立ちました。夏はアマサギが飛来していました。 |
1)昆虫スイーピング調査
2)底生生物調査
3)植物調査
*調査員 川原奈苗(NPO法人河北潟湖沼研究所)
*生きもの調査の結果はこの下に田んぼの生きものリストでご確認いただけます。
リスト作成中です。
リスト作成中です。
ニホンアマガエル | |
トクサ科 | スギナ | 〇 | |
ツユクサ科 | ツユクサ | 〇 | 〇 |
イボクサ | 〇 | 〇 | |
ミズアオイ科 | コナギ | 〇 | 〇 |
イグサ科 | コウガイゼキショウ | 〇 | |
カヤツリグサ科 | コゴメガヤツリ | 〇 | 〇 |
ヒンジガヤツリ | 〇 | ||
ヒデリコ | 〇 | 〇 | |
ホタルイ | 〇 | ||
イネ科 | メヒシバ | 〇 | 〇 |
ケイヌビエ | 〇 | 〇 | |
アシカキ | 〇 | ||
チクゴスズメノヒエ | 〇 | 〇 | |
アカバナ科 | チョウジタデ | 〇 | |
マメ科 | クサネム | 〇 | 〇 |
シロツメクサ | 〇 | ||
トウダイグサ科 | エノキグサ | 〇 | 〇 |
オトギリソウ科 | コケオトギリ | 〇 | 〇 |
アブラナ科 | イヌガラシ | 〇 | |
スカシタゴボウ | 〇 | ||
タデ科 | ボントクタデ | 〇 | 〇 |
スベリヒユ科 | スベリヒユ | 〇 | |
アカネ科 | フタバムグラ | 〇 | 〇 |
オオバコ科 | オオイヌノフグリ | 〇 | |
アゼナ科 | アメリカアゼナ | 〇 | 〇 |
ウリクサ | 〇 | ||
シソ科 | ヒメジソ | 〇 | |
キキョウ科 | ミゾカクシ | 〇 | 〇 |
キク科 | アメリカセンダングサ | 〇 | 〇 |
トキンソウ | 〇 | ||
タカサブロウ | 〇 | ||
セリ科 | セリ | 〇 | 〇 |
31 | 18 | ||
ミゾカクシ | |
農薬不使用・・・農薬は一切使用していません。
◎ネオニコチノイド系農薬不使用(苗にも使っていません)
◎ラジコンヘリによる殺虫剤の空中散布なし
◎畦の除草剤不使用
肥料は使用していません。
コシヒカリ
5月17日
石橋農園さんからのメッセージ
自分が食べたいと思うものをつくる
2015年度から、生きもの元気米の栽培契約を交わしました。田んぼのほかに、河北潟干拓地で農薬を使わない果実や野菜も栽培しています。これらの野菜や果実を食べて育ったニワトリも園内で飼っています。
農薬は好きではありません。自分が食べたいと思うものを目指した結果、農薬を使わないことを基本に栽培する農作物が増えていきました。毎年、栽培方法を試しながら日々農業に向き合い、試行錯誤を重ねて、いい農作物を作りたいと考えていをます。
生きもの元気米の取り組みは2014年に話を聞いたときから、農薬をつかわない取り組みとして興味があり、私の作っている米も皆様に食べてもらいたいと思い参加しました。