河北潟湖沼研究所が農家と取り組む河北潟の水辺・田んぼの生物多様性を保全するお米
このページでは、石橋農園さんの田んぼ：IKi25の生きもの元気米について、以下の情報をご覧いただけます。
石橋農園さんは2015年から生きもの元気米に参加してくださっています。2015年は河北潟干拓地内の田んぼ：IKo140で、2016年からは田んぼ：IKi789で、2021年からは新たに田んぼ：IKi25でも生産が始まりました。 |
生産者：楽園果実 石橋農園さん
（写真は園主・石橋 英朗さん）
生きもの元気米生産地：金沢市岸川町
石川県金沢市岸川町は24,25,26
7月5日の田んぼの様子
昨年たくさんみられたヒメゲンゴロウやハイイロゲンゴロウの幼虫は確認されませんでしたが、ガムシ類の幼虫はみられました。ヒラタガムシ類の成虫は体長3mmほどの小さな水生昆虫で、田んぼの中を盛んに動き回ります。晴れた日にみていると、お腹の空気膜がきらきらと光ります。腹面に密生する微毛の働きでためた空気が、体の側面にある呼吸のための穴にはこばれます。
生きもの元気米4年目をむかえました。農薬不使用にして6年目とのことで、今年も無肥料で栽培されました。今年はヒラタガムシ類、ゴマフガムシやカイエビ、ヒメモノアラガイなどが多くみられました。8月下旬になると、害虫のウンカやカメムシ類が多くみられましたが、天敵となるクモ類も色々な種類が確認されました。
1）昆虫スイーピング調査
2）底生生物調査
3）植物調査
＊調査員 川原奈苗、南葉錬志郎（NPO法人河北潟湖沼研究所）
＊生きもの調査の結果はこの下に田んぼの生きものリストでご確認いただけます。
＜陸の生きもの＞
| 分類 | 種名 |
| 両生類 | |
| アマガエル科 | ニホンアマガエル（成体） |
| 昆虫類 | |
| バッタ目 | ハネナガイナゴ |
| ショウリョウバッタ | |
| ウスイロササキリ | |
| ヤチスズ | |
| トノサマバッタ | |
| カメムシ目 | ウンカ類 |
| ヒメトビウンカ | |
| セジロウンカ | |
| テラウチウンカ | |
| ヒラタグンバイウンカ | |
| ツマグロヨコバイ | |
| アブラムシ類 | |
| アワダチソウグンバイ | |
| チビヒメヒラタナガカメムシ | |
| クモヘリカメムシ | |
| ホソハリカメムシ | |
| アカスジカスミカメ | |
| コウチュウ目 | マメハンミョウ |
| マダラチビコメツキ | |
| ミイデラゴミムシ | |
| アオバアリガタハネカクシ | |
| ハエ目 | アシナガバエ科 |
| ハエのなかま（小型種） | |
| ユスリカのなかま（小型種） | |
| ハチ目 | ヒメバチ科 |
| アシブトコバチ科 | |
| ハチのなかま（小型種） | |
| チョウ目 | ツトガ科（幼虫） |
| クモガタ類 | |
| クモ目 | ハナグモ |
| ヨツボシショウジョウグモ | |
| アシナガグモ科 | |
| コモリグモ科 | |
| ハエトリグモ科 | |
| カニグモ科 | |
| ヒメグモ科 | |
| 巻貝類 | |
| コウラナメクジ科 | ノハラナメクジ |
＜水の中の生きもの＞
| 分類 | 種名 |
| 両生類 | |
| アマガエル科 | ニホンアマガエル（幼生） |
| 昆虫類 | |
| トンボ目 | アキアカネ（幼虫） |
| ウスバキトンボ（幼虫） | |
| カゲロウ目 | カゲロウのなかま（幼虫） |
| カメムシ目 | ヒメアメンボ |
| コミズムシのなかま | |
| コウチュウ目 | ゴマフガムシ |
| ヒラタガムシ類 | |
| イネミズゾウムシ | |
| オオミズソウムシ | |
| ハエ目 | ユスリカのなかま（幼虫） |
| 二枚貝類 | |
| ドブシジミ科 | ドブシジミ |
| 巻貝類 | |
| タニシ科 | ヒメタニシ |
| モノアラガイ科 | ヒメモノアラガイ |
| サカマキガイ科 | サカマキガイ |
| ミミズ類 | |
| イトミミズ科 | イトミミズのなかま |
| ヒル類 | |
| イシビル科 | セスジビル |
| 甲殻類 | |
| カイエビ科 | カイエビ |
| アメリカザリガニ科 | アメリカザリガニ |
2024年分は作成中です。
| 科名 | 種名 | 2021 | 2022 | 2023 |
| ウキゴケ科 | イチョウウキゴケ | 〇 | ||
| トクサ科 | スギナ | 〇 | 〇 | |
| ショウブ科 | ショウブ | 〇 | ||
| サトイモ科 | アオウキクサ | 〇 | ||
| ウキクサ | 〇 | |||
| ツユクサ科 | ツユクサ | 〇 | 〇 | 〇 |
| イボクサ | 〇 | 〇 | 〇 | |
| ミズアオイ科 | コナギ | 〇 | 〇 | 〇 |
| イグサ科 | コウガイゼキショウ | 〇 | ||
| カヤツリグサ科 | コゴメガヤツリ | 〇 | 〇 | |
| ヒンジガヤツリ | 〇 | |||
| クログワイ | 〇 | |||
| ヒデリコ | 〇 | 〇 | ||
| ホタルイ | 〇 | 〇 | ||
| イネ科 | スズメノテッポウ | 〇 | ||
| ヒメコバンソウ | 〇 | |||
| メヒシバ | 〇 | 〇 | ||
| ケイヌビエ | 〇 | 〇 | ||
| アシカキ | 〇 | |||
| チクゴスズメノヒエ | 〇 | 〇 | 〇 | |
| スズメノカタビラ | 〇 | |||
| ヒエガエリ | 〇 | |||
| キンポウゲ科 | タガラシ | 〇 | ||
| ベンケイソウ科 | コモチマンネングサ | 〇 | ||
| アカバナ科 | チョウジタデ | 〇 | ||
| マメ科 | クサネム | 〇 | 〇 | 〇 |
| シロツメクサ | 〇 | 〇 | ||
| バラ科 | ヘビイチゴ | 〇 | ||
| トウダイグサ科 | エノキグサ | 〇 | 〇 | |
| オトギリソウ科 | コケオトギリ | 〇 | 〇 | |
| アブラナ科 | タネツケバナ | 〇 | ||
| オオバタネツケバナ | 〇 | |||
| イヌガラシ | 〇 | 〇 | ||
| スカシタゴボウ | 〇 | 〇 | ||
| タデ科 | ヤナギタデ | 〇 | ||
| ボントクタデ | 〇 | 〇 | 〇 | |
| ナデシコ科 | オランダミミナグサ | 〇 | ||
| スベリヒユ科 | スベリヒユ | 〇 | ||
| アカネ科 | フタバムグラ | 〇 | 〇 | |
| ムラサキ科 | キュウリグサ | 〇 | ||
| オオバコ科 | タチイヌノフグリ | 〇 | ||
| オオイヌノフグリ | 〇 | |||
| アゼナ科 | アメリカアゼナ | 〇 | 〇 | |
| ウリクサ | 〇 | |||
| シソ科 | トウバナ | 〇 | ||
| ヒメジソ | 〇 | |||
| サギゴケ科 | トキワハゼ | 〇 | ||
| キキョウ科 | ミゾカクシ | 〇 | 〇 | 〇 |
| キク科 | アメリカセンダングサ | 〇 | 〇 | 〇 |
| トキンソウ | 〇 | 〇 | ||
| タカサブロウ | 〇 | |||
| ヒメムカシヨモギ | 〇 | |||
| オオアレチノギク | 〇 | |||
| ハハコグサ | 〇 | |||
| セイタカアワダチソウ | 〇 | |||
| セリ科 | セリ | 〇 | 〇 | 〇 |
| 31 | 18 | 38 |
農薬不使用・・・農薬は一切使用していません。
◎ネオニコチノイド系農薬不使用（苗にも使っていません）
◎ラジコンヘリによる殺虫剤の空中散布なし
◎畦の除草剤不使用
肥料不使用
コシヒカリ
5月15日
一般社団法人アクト・ビヨンド・トラストより助成を受けました。
地球環境基金より助成を受けました。
石橋農園さんからのメッセージ
自分が食べたいと思うものをつくる
2015年度から、生きもの元気米の栽培契約を交わしました。田んぼのほかに、河北潟干拓地で農薬を使わない果実や野菜も栽培しています。これらの野菜や果実を食べて育ったニワトリも園内で飼っています。
農薬は好きではありません。自分が食べたいと思うものを目指した結果、農薬を使わないことを基本に栽培する農作物が増えていきました。毎年、栽培方法を試しながら日々農業に向き合い、試行錯誤を重ねて、いい農作物を作りたいと考えていをます。
生きもの元気米の取り組みは2014年に話を聞いたときから、農薬をつかわない取り組みとして興味があり、私の作っている米も皆様に食べてもらいたいと思い参加しました。