河北潟湖沼研究所が農家と取り組む河北潟の水辺・田んぼの生物多様性を保全するお米
このページでは、綿村裕さんの2015年産生きもの元気米について、以下の情報をご覧いただけます。
こちらのページで紹介しています。
石川県金沢市才田町東63番地
| 田植え直後の綿村さんの田んぼ(5月3日) | 7月20日の綿村さんの田んぼの様子 |
| 稲刈り中の綿村さんの田んぼ(9月12日) | 稲刈り中の綿村さんの田んぼ(9月12日) |
綿村さんの田んぼは、生きもの元気米として畦の除草剤と殺虫剤の空中散布をしなくなってから、生きものの変化が強く感じられます。生きもの元気米2年目をむかえたこの田んぼでは、シャジクモ類がみられるようになりました。オタマジャクシがたくさんいて、畦では変態して間もないニホンアマガエルが跳ねています。生きもの元気米を始める前の一昨年からはまったく想像できない光景です。田んぼではシャジクモのほか、イボクサやオモダカ、セリなどの植物が目立ち、稲の株の根元には、ハッタミミズの糞塊がたくさんみられます。ヒメタニシはもともとたくさんみられます。畦の植物は、以前はスギナが一面生えていたところにも、スカシタゴボウやコメツブウマゴヤシなど、色んな植物がみられるようになりました。
1)昆虫スイーピング調査
2)底生生物調査
3)植物調査
*調査員 高橋奈苗(NPO法人河北潟湖沼研究所)、黒川貴弘(NPO法人河北潟湖沼研究所)
*生きもの調査の結果はこの下に田んぼの生きものリストとして表示しています。
同じ田んぼの2014年の調査結果はこちらです。
| 鳥類 | アマサギ |
| チュウシャクシギ | |
| ツバメ | |
| ムクドリ | |
| 両生類 | ニホンアマガエル |
| 昆虫 | バッタ科 | ショウリョウバッタ |
| 水生生物 | |
| 巻貝の仲間 | ヒメタニシ |
| 二枚貝の仲間 | ドブシジミ |
| ミミズの仲間 | イトミミズの仲間 |
| エビ・カニの仲間 | カイエビ |
| 科名 | 種名 |
| シャジクモ類 | |
| トクサ | スギナ |
| ナデシコ | オランダミミナグサ |
| コケオトギリ | |
| アブラナ | スカシタゴボウ |
| マメ | クサネム |
| コメツブウマゴヤシ | |
| シロツメクサ | |
| ヤハズエンドウ | |
| トウダイグサ | エノキグサ |
| オモダカ | オモダカ |
| セリ | セリ |
| イグサ | イグサ |
| ツユクサ | イボクサ |
| ゴマノハグサ | タチイヌノフグリ |
| オオバコ | オオバコ |
| イネ | メヒシバ |
| イヌビエ | |
| スズメノカタビラ | |
| オオスズメノカタビラ | |
| キク | オオアレチノギク |
| ヒメジョオン | |
| ノゲシ | |
| ハハコグサ | |
| ニガナ | |
| セイタカアワダチソウ | |
| セイヨウタンポポ |
ドニチS(使用時期:2015年5月10日)(使用量:1kg/10a)
*この使用量は石川県の慣行栽培で使用される農薬の使用回数に比べて、約8割少ない量です。
撒粉ボルドー粉剤DL(使用時期2015年7月19日)( 使用量:3kg/10a)
◎ネオニコチノイド系農薬不使用(苗にも使っていません)
◎ラジコンヘリによる殺虫剤の空中散布なし
◎畦の除草剤不使用
BBパワフル大地 (使用時期:2015年4月11日)(使用量:15kg/10a)
新コシ一発(使用時期:2015年5月3日)(使用量:40kg/10a)
綿村さんの生きもの元気米(田んぼ:WSa63)の品種・その他の情報(2015年産)
コシヒカリ
2015年5月3日
2015年9月12日