河北潟湖沼研究所が農家と取り組む河北潟の水辺・田んぼの生物多様性を保全するお米

生きもの元気米

綿村 裕さんの2018年産(八田みみずの田んぼ:WSa63) 生きもの元気米情報

このページでは、綿村裕さんの 2018年産 生きもの元気米について、以下の情報をご覧いただけます。

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農家紹介 綿村 裕さん

綿村さんは河北潟の南にある才田地域で長く米作りをされています。河北潟湖沼研究所が生きもの元気米の取り組みをはじめるときに、一番最初に参加すると言ってくださったのが綿村さんです。 どのような思いから参加するにいたったのか、お話をうかがいました。    
作業中の綿村さん

生産者:綿村 裕さん

生きもの元気米生産地:金沢市才田町

綿村さんからのメッセージ

金沢市才田町は米づくりの文化を持つ町

今から5年ほど前までは、2ha程度の田んぼでお米を作っていました。才田の辺りは昔から農業が営まれてきた地域で、一軒あたり大体2ha程度の田んぼを持っています。当時は収穫したお米の仕上がりを楽しみにしていましたが、会社経営の傍らの収穫作業を続けるのが年々難しくなり、現在では40aを残し、残りの田んぼは貸し出してお米を作ってもらっています。

才田地域の文化をなくさないめに

現在は多くの方が、ほかの人に土地を貸して作ってもらっていますが、田んぼを維持するためには様々な費用がかかるため、土地を手放す人が多いのも現状です。このままでは才田の文化や景観が失われていく可能性がある中で、お米の価値を高め、健全な農業ができるよう将来につないでいきたいと思っていました。

人や生きものにやさしい農業で才田地域を活性化したい

そのような思いがある中で、1年前に私の田んぼの生きものを調べてもらう機会がありました。その結果、ほとんど生きものがいない事実を知り、正直ショックでした。
私が思うこれからの農業は、人や生きものに優しい農業です。これを実現する米づくりを広げていき、環境へ配慮したブランド米をつくり、地域を活性化したい、との思いから「生きもの元気米」の取り組みへの参加を決めました。

田んぼ(WSa63)の場所

生きもの元気米を作る田んぼの住所

石川県金沢市才田町東63番地(約4,000平方メートル)

綿村さんの生きもの元気米田んぼ(WSa63)の様子(2018年)

5月17日の田んぼ 7月19日の田んぼ
5月7日、雨の中に旗を立てています。 5月22日、苗が大きくなりながら、畦にいろんな草も見えてきます。
8月3日の田んぼ  
6月7日、田んぼの様子です。  

調査員からひとこと ~ 綿村さんの田んぼ(WSa63)はこんなところ!

生きもの元気米5年目をむかえました。この田んぼでは、生きもの元気米をはじめる一年前から調査をしています。当初は畦の植物の種類が少なく、スギナが目立っていましたが、年々みられる種類が増え、ヘビイチゴやカタバミ、ヒメミズワラビなどもみられるようになりました。淡水産の巻貝のヒメタニシや二枚貝のドブシジミが多く、日本で一番長いハッタミミズが生息しています。6月にカイエビがとてもたくさん見られ、ヒメガムシやシュレーゲルアオガエルと思われるおたまじゃくしも確認されました。生きものが多い印象でした。   予約購入はこちら

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生きもの調査について(2018年)

調査実施項目

1)昆虫スイーピング調査

2)底生生物調査

3)植物調査

*調査員 高橋奈苗(NPO法人河北潟湖沼研究所)

*生きもの調査の結果はこの下に田んぼの生きものリストとして表示しています。

 同じ田んぼの2014年の調査結果はこちら、2015年の結果はこちら、2016年の結果はこちらです。

綿村さんの田んぼ(WSa63)の生きものリスト(2018年)

5月17日の田んぼ 7月19日の田んぼ
シオカラトンボ雄 シオカラトンボ雌
8月3日の田んぼ  
アシナガグモのなかま  
陸の生きもの(動物)

リスト作成途中です。今後追加されます。

2018

ハヤブサ科 チョウゲンボウ

トンボ目 ハラビロトンボ

     シオカラトンボ

カメムシ目 アメンボのなかま

水の中の生きもの(動物)

リスト作成途中です。今後追加されます。

2018

カイエビ科 カイエビ

綿村さんの田んぼ(WSa63)の植物

5月17日の田んぼ 7月19日の田んぼ

オモダカ

カタバミ
   
   
植物リスト
科名 種名 2013 2014 2015 2016 2017 2018
シャジクモ シャジクモ
トクサ科 スギナ
イノモトソウ科 ヒメミズワラビ
ドクダミ科 ドクダミ
サトイモ科 ウキクサ
オモダカ科 オモダカ
ツユクサ科 イボクサ
ミズアオイ科 コナギ
イグサ科 ヒメコウガイゼキショウ
イグサ
カヤツリグサ科 チャガヤツリ
コゴメガヤツリ
カヤツリグサ
テンツキ
ヒデリコ
ヒンジガヤツリ
イヌホタルイ
ホタルイ
イネ科 スズメノテッポウ
メヒシバ
アキメヒシバ
イヌビエ
オヒシバ
アゼガヤ
オオクサキビ
オオアワガエリ
スズメノカタビラ
オオスズメノカタビラ
ヒエガエリ
アキノエノコログサ
コツブキンエノコロ
キンエノコロ
アカバナ科 チョウジタデ
マメ科 クサネム
コメツブツメクサ
シロツメクサ
ヤハズエンドウ
バラ科 ヘビイチゴ
カタバミ科 カタバミ
トウダイグサ科 エノキグサ
コニシキソウ
オトギリソウ科 コケオトギリ
アブラナ科 タネツケバナ
スカシタゴボウ
タデ科 ヤナギタデ
アレチギシギシ
ナデシコ科 オランダミミナグサ
ヒユ科 アカザ
スベリヒユ科 スベリヒユ
オオバコ科 オオバコ
タチイヌノフグリ
オオイヌノフグリ
アゼナ科 アメリカアゼナ
サギゴケ科 トキワハゼ
キク科 アメリカセンダングサ
トキンソウ
ベニバナボロギク
タカサブロウ
ヒメジョオン
ヒメムカシヨモギ
ハルジオン
オオアレチノギク
ニガナ
ハハコグサ
ノボロギク
セイタカアワダチソウ
アキノキリンソウ
オニノゲシ
ノゲシ
セイヨウタンポポ
セリ科 セリ
ウキゴケ科 イチョウウキゴケ
25 31 36 31 44 27

綿村さんの生きもの元気米(田んぼ:WSa63) 農薬・肥料の情報(2018年産)

農薬の使用状況

・田んぼの中で使用された農薬
   除草剤 バサグラン粒剤(使用時期:2018年6月24日)(使用量:3kg/10a)

   除草剤 クリンチャー(使用時期:2018年7月1日)(使用料:1kg/40a)

・苗に使用された農薬

   ダコレート

*この使用量は石川県の慣行に比べて、8割以上少ない量です。

 

◎ネオニコチノイド系農薬不使用(苗にも使っていません)

◎ラジコンヘリによる殺虫剤の空中散布なし

◎畦の除草剤不使用

肥料の使用状況

新コシ一発(使用時期:2018年5月4日)(使用量:40kg/10a)

綿村さんの生きもの元気米(田んぼ:WSa63)の品種・その他の情報(2018年産)

品種

コシヒカリ

田植え日

2018年5月4日

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