河北潟湖沼研究所(かほくがたこしょうけんきゅうじょ)って?
*このページは石川工業高等専門学校 環境都市工学科 高野研究室の西田光さんが制作してくれました。
変化を告げる河北潟
河北潟湖沼研究所の目標
河北潟湖沼研究所は干拓後にゴミ捨て場となりつつあった河北潟の水質を改善するために
1990年代から事業を取り組んできたんだ!
研究所は、【流域の森や農地に支えられた汽水生態系の復活により、
河北潟から豊かさを持続的に享受できる地域】を目指しているんだよ!
汽水ってなあに?
汽水は、淡水と海水が混じりあったものなんだ。河北潟も昔は汽水湖だったから
フナなどの淡水魚とスズキ、シジミのような汽水性の魚両方が住んでいたんだよ!
今はもう住んでいないってこと?どうして?
干拓によって潟の面積が小さくなったこと、水門を設置したことで
海水が入りにくくなってしまって、今はもう完全に淡水になっているんだ。
干拓は水深の浅い海を堤防で囲いこんで、水門から囲い込んだ水を抜き取ることだよ。
すると水底はやがて干上がって陸地になるんだ。
河北潟には長い歴史があるんだね~河北潟を綺麗にするための取り組みは
どんな人達があつまってとりくんでいるの?
研究者と企業の代表者、町の住民があつまっていろんな事に取り組んでいるよ!
ゴミ拾いや生物の生態調査、ゆうぐれ金曜マルシェっていう市場もやっているんだ。
下の画像がゴミ拾いのようすだよ!河北潟クリーン作戦だ~!
なんと!20回以上開催しているんだよΣ(゚Д゚)
そのおかげで今はゴミ問題は解決しているんだ!
いろんな人たちが協力して河北潟はきれいになっているんだね!
あっ!このきれいな花はなんていうの??
この花はアサザというんだよ。実はこの花、絶滅しそうだったんだ…
この土地にいなかったはずの植物(外来植物)がやってきて、
アサザの生息を邪魔したからだね。
今はその外来植物を地域の活動で除去したおかげで、アサザがきれいに咲けているんだ!
地域の現状と課題
じつは・・・これが今の河北潟のようすなんだよ。
あれ?!あまりきれいになっていない?!
どうして?
取り組みをはじめてから20年以上たっているんだけど、
水の汚れはまだ解決していないんだ...。
湖岸の劣化が続いていて、野生生物の住めるゾーンが少ない状況なんだよ。
水をきれいにするには長い年月が必要なんだね...。
これからはどんなことに取り組んでいくの?
3つあるんだ!
まず1つは、湖を淡水から汽水に戻してシジミやウナギなどの
水産資源の復活と治水管理によって災害に強い地域を創ることだよ!
2つ目は農薬を使わない農業にしていくこと、
環境保全の意識を共有する流域コミュニティを創っていくこと!
3つ目は河北潟を活用した二次・三次産業を発展させていくことなんだ!
水がきれいになって採れる資源が増えれば二次・三次産業の発展につながるんだね!
河北潟のことを知って、私もきれいにするためのお手伝いをしたいな~
ゴミ拾いに参加したり、どんな生き物がいるのか調べてみよう!
制作 | *このページは石川工業高等専門学校環境都市工学科高野研究室 西田光さんが制作しました。 |
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