生きもの元気米で守りたい農業

農業のあり方図

 

「生きもの元気米」は、大規模化、省力化をすすめる農業によって失われる田んぼの価値を見直し、みんなが元気になる農業を目指しています。

 

 

 

 

広域に毎年農薬がまかれることの問題

生きもの元気米ガイド

生きもの元気米ガイド2

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

生きもの元気米をはじめたきっかけ

生きもの元気米のパッケージ

生きもの元気米は2014年から、河北潟湖沼研究所が農家と協働で始めたものです。きっかけとなったのは河北潟レッドデータブックです。
河北潟は平野部にあり、周辺には水田が広がっています。そこにはかつてたくさんの生きものがいました。しかし近年その数は減少傾向にあります。河北潟湖沼研究所は河北潟レッドデータブック制作時、河北潟周辺の水田で改めて調査を行いました。その結果、予想以上に生きものの数が減っていました。
昔、地域の田んぼにたくさんいたマルタニシやイモリなどは全く姿が見られませんでした。蛙の鳴き声もわずかしか聞こえず、当たり前にいた生きものがいなくなっていました。

生きものが少なくなったのは・・・

私たちは生きものが少なくなった理由は大きく二つあると考えました。

一つはラジコンヘリを使ったネオニコチノイド系を含めた殺虫剤の空中散布です。空中散布は稲の穂が出た8月初頭、カメムシの駆除を目的に行われます。しかしこれはカメムシだけでなく、田んぼにいるすべての虫に影響します。実際2013年に調査をしたところ、空中散布をした後の田んぼでは虫の数が極端に少なくなっていました。

もう一つは、田んぼの畦の草をなくすため、畦にまかれる除草剤です。除草剤がまかれている畦は草が無く、ぼろぼろの土になります。生きものが隠れる場所もありません。生きものが棲める場所がなくなります。
そこで田んぼの生きものを守ろうと、地域の農家と協働で生きもの元気米を始めました。

みんなを元気する「生きもの元気米」

生きもの元気米認証マーク

田んぼにたくさんの生きものを復活させるため、以下の三つの条件を掲げています。

  • 1.殺虫剤のラジコンヘリによる空中散布をしない
  • 2.畦で除草剤を使わない
  • 3.お米を作っている田んぼ一枚ごとに河北潟湖沼研究所の調査員が生きもの調査をする

この三つの条件で作ったお米を、河北潟湖沼研究所が「生きもの元気米」として認証し、「生きもの元気米認証」マークをつけて販売しています。 (右の画像です)

田んぼ一枚ごとにお米を管理

生きもの元気米袋の情報

お米は田んぼ一枚ごとに管理しています。生きもの元気米のパッケージには、お米を作った人、田んぼの住所、田んぼの生きもの、肥料や農薬等の使用情報が掲載されています。お米は田んぼ一枚ごとに管理しているので、田んぼが違うと、パッケージが違います。
(右の写真は実際のパッケージの画像です)

お米を買う人は、誰がどこのどんな環境の田んぼで作ったのかがわかります。パッケージにはQRコードがあり、詳しい情報を生きもの元気米のホームページで見ることができます。そこには田んぼの生きもの調査の結果もリストとして掲載しています。

食べる人、作る人、田んぼの生きもの、みんなが元気

このような情報があることで食べる人は安心して食べられ、農地と離れた場所にいる人には田んぼの環境に興味をもってもらうきっかけになります。
作る人は自分が作ったものとしてお米を提供でき、田んぼを単に農地とするだけでなく、生物多様性を保全する場とできます。
作る人、食べる人、田んぼの生きもの、みんなが元気になることを目指しているのが生きもの元気米です。

生きもの元気農産物

お米以外についても、「生きもの元気農産物」として認証しています。「生きもの元気レンコン」があります。

<生きもの元気農産物の条件>

1.ネオニコチノイド系農薬を使わない

2.畦の除草剤を使わない

3.農産物をつくっている圃場の情報を公開

以上の条件を満たしたうえで、当研究所が圃場の生きもの調査を実施して、認証しています。

生きもの元気米はこちらで詳しく紹介しています
http://kahokugata.sakura.ne.jp/ikimonogenkimai/index.html

生きもの元気米のサイトでは、田んぼごとに以下のような情報を公開しています。

  • 農家情報
  • 田んぼ情報
  • 生きもの調査日・生きもの情報
  • 肥料・農薬情報

**生きもの元気米はNPO法人河北潟湖沼研究所の登録商標です**

生きもの元気米の最新情報

河北潟湖沼研究所のメールマガジンは生きもの元気米の最新情報、予約やキャンペーンのお知らせ等を掲載しています。
メールマガ登録はこちらです。

http://kahokugatalake.sakura.ne.jp/mailform/postmail.html

生物多様性アクション大賞2014えらぼう部門優秀賞受賞

生物多様性アクション大賞生きもの元気米は2014年生物多様性アクション大賞で
「えらぼう部門」の優秀賞を授賞しました。
生物多様性アクション大賞はこちらです。
 http://5actions.jp/award/

平成26年度 日本自然保護大賞

生物多様性アクション大賞「河北潟レッドデータブック」をきっかけにとりくんだ「生きもの元気米」の取り組みは、日本自然保護大賞の保護実践部門の大賞をを授賞しました。日本自然保護大賞についてはこちらです。
http://www.award.nacsj.or.jp/

国連生物多様性の10年日本委員会(UNDB-J)連携事業認定

国選生物多様性の10年日本委員会

生きもの元気米を含めた河北潟湖沼研究所の取り組みは、「生きもの賑やか河北潟プロジェクト」として国連生物多様性の10年日本委員会(UNDB-J)連携事業に認定されています。
国連生物多様性の10年日本委員会ホームページはこちらです。
http://undb.jp
国連生物多様性の10年日本委員会サイト内の活動紹介ページはこちらです。 http://undb.jp/authorization/1446/

平成25~27年度、一般社団法人アクト・ビヨンド・トラストの助成を受けています。

 

 

 

これまでいただいたご支援について

河北潟湖沼研究所は多くの団体、企業等の皆様に支えられて活動を継続しています。

 

ドコモ市民活動団体助成(令和5年度)

LUSH RE:FUND LOCAL(令和4-5年)

エフピコ環境基金(令和3-5年度)

地球環境基金(平成26-28年度、29-31年度、令和2-4年度)

ゆうちょ エコ・コミュニケーション(令和2-3年度)

あいおいニッセイ同和損害保険株式会社(ご寄付いただきました)

高木仁三郎市民化学基金(平成31年)

未来につなぐふるさと基金(平成29~30年度

一般社団法人アクト・ビヨンド・トラスト(平成25~27年度、31年度)

Panasonic NPOサポートファンド(平成24~25年度)

国際花と緑の博覧会記念協会概要(平成24年度)

トヨタ財団2011年度地域社会プログラム (平成23年度)

損保ジャパン日本興亜環境財団(平成23年度)

セブンイレブン記念財団みどりの基金(平成22年度)

ドコモ市民活動助成

 

地球環境基金

 

ゆうちょ エコ・コミュニケーション

これまでの受賞について

日本自然保護大賞(平成26年度)

生物多様性アクション大賞(平成26年度)

日本水大賞(平成24年、第14回)

いいね金沢環境活動賞(平成22年度)

 

河北潟湖沼研究所